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re-invention



 正負の数の大小の根拠

正負の数の大小の問題でのこと。
3と5,3と−5の比較をし,
最後に−3と−5の比較をする。
多くの生徒は
「−3の方が大きい」と簡単に答えるのが,
どうも気に入らない。
そこで何気なく「なぜ?」と理由を尋ねてみた。

すると,
「数直線では,右側に行くほど数が大きいから」
→それって,正の数の話だよね。負の数でも言えるの?
「−3の方が0に近いから」
→0に近いと,大きいの?
「いや,それはマイナスの数の時で,
 プラスの数では,0から遠いほど大きい」
→どうしてそう言えるの?

一年生にとっては,なかなか厳しい問いかけをしてみた。
ここで,参りましたとなるかと思ったが,頑張る生徒達。

「負の数は,正の数の反対の性質だから逆になる。」
ようやく,根拠らしきものが出てくる。
そして,
「−3は0より3小さい数で,−5は5小さい数,
 だから−5の方が小さい。」

まあ,当たり前と言えば当たり前の話になるのだが,
根拠を問われると,大人でも難しい話。
良く頑張った生徒たちに拍手。

負の数が導入されることで,数の大小に混乱が起きるので,
定義しなおしているという理解でいたのだが,
定義しなおすにも,矛盾のない世界を考えているのだから,
理由はあるのだ。
油断していた自分を反省する。





2011年04月22日(金) こんなところで
2007年04月22日(日) 出端で勝負
2006年04月22日(土) わかり方をとらえる
2005年04月22日(金) スクールカウンセラー
2004年04月22日(木) 老舗の誠実さ


2013年04月22日(月)
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