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re-invention



 「味噌汁・ごはん」授業に対して思うこと

久しぶりに早朝に学校へ。
今日は剣道の大会。
自分はすっかり忘れていたのだが,
4年前のこの大会でのドラマを,他中学の先生から聞く。
ほろ苦さとともに懐かしさも。
前任校の生徒とも顔を合わせ,こちらも複雑な思い。

会場準備ができないのは残念。
うまくなくてもいい。気がきく集団に育てたい。
試合は,それぞれの個性が見えてなかなか面白い。
誰もが勝ちたいけれど,だれもが届く世界ではない。
でも,やり方はあるもの。
男子は2勝1敗,3人の女子は全敗で終了。
次につながる試合はできた。



野中先生の,
私がこれを読みながら考えていたことは、「味噌汁・ご飯」授業についてである。なぜ、日本の教育は、「ごちそう」授業ばかりにスポットを当てて、日常授業に目を向けることをしてこなかったのか。
という問いに対して,自分自身の歩みを振り返った。

揺れる荒れる生徒たちを目の前にして,
授業を変えたいと思った。
生徒飛びつく,生徒が変容する授業をしたかった。
だから,「ごちそうの授業」を作ろうとした。
その中の一つが,
生徒の問いをコンピュータやグラフ電卓を使って追求する
いわゆる探求的・発展的な授業
だ。
どこへ行ってしまうのか,授業者も分からない授業。
それはそれで十分面白かった。

でもそれらを実現する中で,いくつかのことが気になった。
まずは,そんな時間をどう生み出すかということ。
そして,基本的なテストができないようでは困るということ。
それでいて,残念ながら,正直に言うと,
生徒全員を巻き込むことは,できなかったこと。
ほんのわずかながら,わからないからと,
教室を飛び出す生徒が,出てしまったという現実。

同時に気がついたのは,
日常の授業の中でも,そんな問いを生む機会はあるはずで,
それをチェックして評価しようとした「振り返りカード」。
これにより,生徒一人一人に今の学びを感じながら
授業することにもつながっている。
そして,スタンドアップや4人組の,
少人数での「生徒同士の関わり合い」を軸にした授業。
なんでもないことだけど,わかるということはうれしいこと。
関わり合いを軸とすることで,教室を飛び出す生徒は,
ここ5年間で,ほとんどいない状態になっている。

野中先生のレベルには程遠いだろうが,
気がつくと,あたりまえの「味噌汁・ご飯」の授業を,
大事にしている今の自分になっている。
その重要さは,痛いほど感じているし,
そのスタンスをこれからも崩すことはないだろう。

でも,やはりごちそうを作りたい。
ごちそうが,あたりまえになるといいなと思う自分がいる。
オランダで見せていただいた,
数学B-DayやA-iympiadのような場面を,
もっともっと取り入れたいと思う。

人としての力を育てているのだから。
パソコンやインターネットにとって代われる力ではない,
創造的な力,分析したり,論理だてて構成する力を
ぜひとも育てたいと思う。

残り僅かの時間を,これに費やしていきたい。

2007年05月05日(土) やるべきことを書き出すと
2006年05月05日(金) エコパでの錬成会
2005年05月05日(木) 子供の頃を思い出すこと
2004年05月05日(水) 自分で見つけること


2010年05月05日(水)
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