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■ 根源はなにか
前期選抜の発表が終わり,クラスの空気が少し変わる。 合格したものと落ちたものがいる緊張感。 後期選抜のための証紙を集める。 互いに明るく振舞っているが,複雑な心境だろうと思う。 朝の会で,昨日感動した 「ありがとうございました」を紹介し,学級通信を読む。 卒業まであと4週間,20日だ。
授業は,立体模型の作成と,断面積の求積。 菱形の一つの対角線の長さが正方形の対角線であることが スパッと見えてくると早いし楽しい。 正6角形が,正三角形6つで構成されることを知らない生徒もいた。 図形認識の経験を,もっと積ませたい。
5角形については後回し。 体積がホントは面白いのだが,位置関係の話もしたい。 残り時間は限られている。 次回,数学的にどこまで高められる展開にできるか。
午後は合唱練習。 さらに学年主任の話。 「今こそ,豊かに・厚く(熱く)・深く,思いやる心を」 本気になることをいつも教えてくれる。 響いてほしい生徒には,どこまで届いたか。
放課後の新体全体会。大事なことを話し合っているのか。 小さなことの積み重ねが,学校を動かしているのは確かだが。 さらに,S先生へGC及びプロジェクター活用のレクチャー。 身近なところで,簡単でもいい, ITを活用した授業を実践する人が増えてくれるのはうれしい。 そこから,授業のあり方を考える契機にもなる。
「静岡県版カリキュラム」の冊子が配布される。 本気で目を通し,自分の授業観と対比できるのか。 きちんと整えられた出来合いのものを見せられても, 人の心は動かないもの。
文部省からは「指導要領」,「解説書」など。 県からはこれと,評価規準についてのCD。 中部からは「中部の教育」 市からは「指導の重点」 市の校長会からも評価規準についての文書。 それぞれが良かれと思って発行しているし, それぞれが必要なものなのだろうが, 現場はどこまでどう本気で付き合えばいいのか。 真面目に考えて授業改善している人が 果たしてどのぐらいいるのだろうか。 苦労して作成された方々を知るだけに,複雑な思いに。
自分にとってはそんな冊子よりも, 1月22日の研究会で聞いた岡山の川上先生の 「『次は,5角形』・・・まだまだ甘い。 どうしてn角形と一般化して考えないのか」 という一言の方がはるかに重い。 トピック的な数学を並列的に学ばせるだけではなく, 一般化する方向へ導く授業展開になっているのか。 数学的な考え方の素晴らしさを痛感する,王道を歩むような 授業展開をしているのか。 授業時間は確かに少ないが, 「これから何が見えるのか」「どんな発展があるのか」 「一般化や統合的にとらえることはできないか」 といった振り返りをする機会を与えていないのも事実。
根がしっかりしていれば,あとは多少のブレがあってもいい。 人を動かすのは,理屈じゃない。 人の心を動かす人の心の熱さ。本気かどうかの度合い。 自分の根っこになる部分を,しっかり見つめていきたい。
2004年02月18日(水) 馬場先生の教師としての姿
2005年02月18日(金)
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