自転車で帰路へ急ぐ私を、ワンマンバスが追いかけてきた。 運転席には黒い人影がある。身なりは一見、運転手のようだ。 曲がりくねる道を、猛スピードで走る。 右か?・・・いや、左だ。 私は急ブレーキをかけて、方向転換する。
ついに家へ辿り着いた。扉をもたつきながら開くと、 ―――――閉める時の空気抵抗すら惜しかった。 鍵を上下、チェーンロックもかける。
視界にワンマンバスは居なかった。
一瞬安堵する。が、すぐに気持ちを切り替える。 (庭から侵入されるかもしれない) リビングに入ってすぐ、ガラス戸を閉めると 祖母の部屋に駆け込んだ。
祖母がこちらを背にして、縁側に立っていた。 私は、その祖母が対面している黒い影を認めると、 まるで胃の中がスゥッと冷えていくような感覚に襲われた。
(あいつだ!)
「おばあちゃん!早く閉めて!!」 間に合ってくれ!私は必死に叫ぶ。
祖母が緊張感の欠片も無しに、私へ告げた。 「何を言ってるの?ただのハーゲンダッツの訪問販売よ」
という夢を先日見た。(時間が無くて今日書いた) 目覚めて一番、何でハーゲンダッツだったんだろうと考えてました。 ハーゲンダッツ、スーパーでいつも見詰めています。 いつか無造作に買える日が来たらいいな、と思ふ。
母に話したら下らないの一言でした。 結構鮮明に残る話だったのにな・・
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