2004年04月26日(月) |
PRIDE GRANDPRIX2004開幕戦(25日) |
PRIDE GP2004開幕戦 (さいたまスーパーアリーナ)
▽第1試合 1回10分・2、3回は5分 ○ヒース・ヒーリング(米国/ゴールデン・グローリー) 1回4分53秒 KO 高橋義生×(日本/パンクラスism) ▽第2試合 1回10分・2、3回は5分 ○セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/ロシアン・トップチーム) 1回4分14秒 KO ムリーロ・ニンジャ×(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー) ▽第3試合 1回10分・2、3回は5分 ○ジャイアント・シルバ(ブラジル/フリー) 1回4分4秒 羽根折り固め 戦闘竜×(米国/フリー)
▽第4試合 1回10分・2、3回は5分 ○セーム・シュルト(オランダ/ゴールデン・グローリー) 1回5分2秒 腕ひしぎ逆十字固め ガン・マッギー×(米国/ピット・ファイトチーム)
▽第5試合 1回10分・2、3回は5分 ○小川直也(日本/UFO) 1回1分34秒肩固め ステファン・レコ× (ドイツ/ゴールデン・グローリー) 小川が、K−1からの刺客レコを秒殺、3年半ぶりのPRIDE復帰戦に快勝した。小川とレコの真正面からの打撃戦で試合がスタート。ロープ際で小川のパンチで、レコがバランスを崩すと一気に小川が、グラウンドへ持ち込む。小川は、サイドポジションから、あっという間にマウントポジションを確保すると、小刻みにパンチを打ちながら、再びサイド、マウントとポジションを次々と変えて、完全にグラウンドでレコを圧倒した。最後も、懸命に脱出を図るレコに対して、マウントポジションから体を浴びせるようにしつつ、腕を取り、一気に肩固め。これが完全に決まり、レコはたまらず、わずか94秒でタップした。3分で小川をKOすると宣言していたレコだが、小川の技術の前に、何もすることが出来なかった。
▽第6試合 1回10分・2、3回は5分 ×ミルコ・クロコップ(クロアチア/クロコップ・スクワッド) 1回1分57秒 KO ケビン・ランデルマン○(米国/ハンマーハウス)
ランデルマンが豪快な左フックからの連打でミルコを秒殺した。開始のゴングと同時にランデルマンは、タックルに行く。テークダウンは奪えなかったが、コーナーにミルコを押し付け、すさまじいパワーで、ミルコの胴を絞め上げ、リズムを作った。こう着状態というレフェリー判断でブレークし、再度、スタンディングとなったが、明らかにミルコは、このランデルマンのタックルに対する警戒を強めた。ブレーク後のファーストコンタクト。ややタックルを警戒し、体勢を低くしたミルコの顔面に、ランデルマンの踏み込んだ左フックが、ヒット。これをまともに受けたミルコは、腰から崩れ落ちる。ランデルマンは、パンチを繰り出しながら一気にガードポジションからマウントへ。左フックのダメージが大きく残るミルコは、ガードをすることすら出来ずに、ランデルマンのハンマーパンチを浴びつづけ、半失神状態。ガードの腕は落ちた時点で、レフェリーが試合を止めた。大番狂わせを演じたランデルマンは、狂喜乱舞でリングで跳ね、まさかの敗戦を喫したミルコは放心状態で、セコンドの肩を借り、リングを降りた。
▽第7試合 1回10分・2、3回は5分 ○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム) 2回1分25秒 前方裸絞め 横井宏考×(日本/チーム・アライアンス)
横井の巧みな技術に苦しんだノゲイラだが、前方首固めで下し、ベスト8進出を決めた。1Rは五分五分の展開。横井は、払い腰でノゲイラを投げつけ、グラウンドでは常に上のポジションから攻めるなど、予想以上の戦いを見せた。ボクシングの練習を積んできたというノゲイラは、終盤、パンチを的確にヒットさせ、ペースをつかんだ。久々の総合ルールで疲れが見える横井に対して、2回開始直後からノゲイラがラッシュ。タックルにきた横井の首をつかむと、そのまま腰を引いて、上から押しつぶす。ヒザ蹴りを打ち込んでから、首を決めた状態のまま、横方向に半回転。柔術の魔術師ノゲイラの腕が、横井の左腕と首をがっちりと捕らえ、たまらず横井はタップした。敗れた横井だったが、グラウンドでノゲイラを追い込む場面を何度も見せるなど、強い横井の印象をPRIDEファンに見せつけた。
▽第8試合 1回10分・2、3回は5分 ○エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/レッド・デビル) 1回2分11秒 腕ひしぎ逆十字固め マーク・コールマン×(米国/ハンマーハウス)
PRIDE王者ヒョードルが、グラウンドでコールマンからタップを奪った。この試合に懸けるコールマンは、ゴングと同時にタックルからテークダウンを奪う。ロープ際では、体全体で圧力をかけ、バックポジションから胴絞め式裸絞めで、、ヒョードルを追い込んだ。しかし、ヒョードルは、巧みなボディワークでこの状態から脱出。再度、スタンドでの対戦となったが、再び、コールマンのタックルから足をとられ、テークダウンからガードポジションを奪われた。しかし、ここから進化したヒョードルが見せた。両足を巧みにコールマンの首に巻きつけ、その力でコールマンを半回転、一気に、ノゲイラがミルコを下した時と同じ腕ひしぎをがっちりと決め、コールマンからタップを奪った。打撃派の印象が強いヒョードルだったが、明らかにGPに向け、1ランクレベルアップした姿を見せつけた。 みないい試合でした。 ミルコがまさかに完敗。 横井がノゲイラに善戦。 小川がK−1戦士からパンチでダウンを奪い完勝。 前回GP王者コールマンがPRIDE王者をあわやというとこまで追い詰め。 準決勝大会も楽しみです。
|