| 2003年05月19日(月) |
朝青龍土俵上でケンカごし |
【大相撲夏場所9日目(19日、両国国技館)】国技にかつてない暴挙だ。横綱朝青龍(22)がモンゴルの先輩、旭鷲山(30)に引き落とされて初黒星。敗戦後、土俵上で相手にガンを飛ばし、支度部屋でも暴言を繰り返した。街のけんかのようなシーンの主役となった横綱に、北の湖理事長(元横綱)も不快感をあらわ。「横綱失格」といわれても仕方のない狼籍に、非難の声が爆発した。
相手へ飛びかからんばかりにニラみつけた。仕切り中でも取組中でもない。勝負がついた後の土俵上で、だ。暴挙の主は日本の国技の最高位に就く朝青龍。そこには「品格抜群」が昇進の条件である横綱の姿はなかった。
神聖な土俵で、街のけんかのようなシーンが現出した。しかも相手はモンゴルの先輩。国技館の6000観衆が息をのみ、テレビ桟敷の視聴者が呆れ返った行為は、これだけではなかった。
シーン(1) 仕切り制限時間いっぱいの立ち合いでじらす旭鷲山に突っかけて、思いきり突き飛ばした。もんどりうって仰向けに倒れた旭鷲山。朝青龍は取組後、「手をなかなかつかねえんだよ、アレが」と吐き捨てた。
シーン(2) 2度目に立った後、旭鷲山の突きが顔面に入り、カッとなって前へ。しかし、土俵際で旭鷲山がヒラリと飛んで体をかわすと、前へバッタリ。その瞬間に左手で蛇の目の砂を指さして「足が出てるだろ」と審判員にアピールした。
シーン(3) 敗戦後、互いに二字口に戻る際に左肩がぶつかると、冒頭のガン飛ばしだ。さらに自らの“さがり”を勢いよく取り外しざま、旭鷲山の左腕をバシッ。礼もそこそこに土俵を後にした朝青龍は、支度部屋の風呂に入って「チクショー!!」と叫んだ。
連続優勝を飾った初場所後の横綱審議委員会で満場一致で横綱昇進が決まったが、その際に「態度が悪い」とヤリ玉にあがり、「品格がないようだと降格させてもいいのでは」との声まで出た。その課題であった「品格」が改めて問われる暴挙。北の湖理事長(元横綱)は「横綱というものは負けたときこそ、悔しさを抑えなければいけない。あの態度はよくない」と猛省を促した。
朝青龍は支度部屋で不敵な笑みを浮かべ、「来場所は張り返す。今度からはたくやつは罰金だ。そんなことするから相撲がつまらなくなるんだ」とまくし立てた。敗戦の興奮状態にあるとはいえ、あまりに過激すぎるコメント。4日目には同じくモンゴルの先輩、旭天鵬を寄り切った後にドン! と突き放して非難を浴びたのに続き、モンゴル勢との遺恨勃発だ。
過去にも品格を問われた横綱はいた。戦前に活躍した玉錦は、けんかが絶えず、協会幹部を日本刀で襲ったこともあった。初場所で引退した貴乃花も、巡業先で高校生を張り飛ばして問題になった。しかしその後、2人は心身を充実させ、玉錦も貴乃花も「大横綱」と呼ばれる力士に成長した。朝青龍はまだ22歳。日本、モンゴル両国の期待を一身に背負うだけに、周囲の適切な助言を受けて成長を信じたいが…。
帰途につく際には「いい経験。あしたからまたがんばります」と殊勝に語ったが、その将来には不安が残る。
史上初のヒール横綱だ。 北の湖理事長もヒールっぽかったけど土俵上でそんな悪態をみせたことはなかた。その辺が外国人か。 ・・・いや対戦した旭鷲山は違う。 ということは本人の問題だろう。
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