| 2002年07月29日(月) |
WBA世界ミニマム級戦星野王者転落 |
◇横浜パシフィコ
WBA世界ミニマム級タイトル戦12R
ノエル・アランブレッド(ベネズエラ) 判定(2−0)星野敬太郎(花形)
◆ ああ0−2の判定負け ◆
星野、涙の引退―。WBA世界ミニマム級タイトルマッチは29日、パシフィコ横浜で観衆3700人を集めて行われ、王者・星野敬太郎(32)=花形=はジャッジ2人が5、6点差をつける0―2判定負けで初防衛に失敗した。32歳11カ月での日本人世界王者の最高齢防衛記録(32歳1カ月)を達成できなかった星野は試合後に現役引退を表明。14年間のプロ生活に別れを告げた。
◆ 「精一杯やった。悔いはない」 ◆
傷ひとつない顔が硬直した。防衛と信じていた。青コーナーに勝利を告げられると星野の声を代弁するファンの怒号をかき分けて足早に戦場を去った。目は真っ赤。言葉はない。のみ込んだ悔しさが両目から今にも飛び出そうだった。 「辞めます。一生懸命やったけど結果が出ない。精いっぱいやったから辞めます。悔いはありません」 20分閉じこもった控え室から出てくると、現役引退を表明した。
◆ 微妙な展開も待っていたのは無情の結果 ◆
微妙な展開が続いた。1回、いきなりの左フックでグラつかせたが後が続かなかった。「オレの悪いクセ。1発いいのが入ったからなめた部分があった」。打ち合いで押し込みながらも単発に終わった。
確かに手数は少なかった。それでも相手のパンチはほぼブロックした。決め手の欠くラウンドではガードの上からでも打ったアランブレットにポイントが回ってしまった。最終回は余力を振り絞るように打って打ちまくった。体力についていけない挑戦者はたまらずローブローで減点1。勝ったと思った。しかし、待っていたのは無情な結果だった。
実は1カ月前にスパーで左胸を痛めていた。その後はスパーをこなせず、この日も痛み止めの注射を打ってリングに上がった。「胸?何でもないですから」と星野は試合への影響を否定したが、持ち味とする左ジャブが少なかった要因には間違いなかった。
32歳11カ月。日本人最高齢防衛記録の達成より、前回の王者時代も失敗した初防衛の味を噛み締めたかった。
「1年後に帰ってきたりしませんから。WBAに提訴?もういい。負けるときはいつもこうだから悔しい」 サングラスの奥には光るものがあった。
◆ “輪島超え”失敗…日本人の最高齢世界王者ならず ◆
輪島功一が32歳9カ月で3度目の王座を獲得。初防衛に失敗した33歳27日まで王者だった。かりに防衛していれば、来月14日に33歳の誕生日を迎える星野の2度目の防衛戦は12月から来年1月が有力のため、最高齢となるのは確実だった。ちなみに海外では世界ライトヘビー級王者アーチー・ムーア(米国)が47歳6カ月の記録を残している。
星野よくやった。ご苦労さまでした。
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