2007年03月26日(月) 電話

えあですこんにちは。
母入院日記その12。
初日はこちらから。



夜、会社から、帰宅してすぐくらいのことでした。

バッグの中に放置しておいた携帯に、公衆電話からの着信履歴が入っているのに気がつきました。
なんだろう? と思いましたが、公衆電話ですのでこちらからはどうしようもありません。
公衆電話ということは、心当たりは母しかありませんが……
何かあったのでしょうか?

と、それに気づいたすぐ後に、今度は家の電話が鳴りました。
夜に家の電話が鳴るのは、私は少し苦手です。
普段、家の電話は何らかの業者くらいしかかけてきたりしないので、業者がかけてこない時間帯に鳴るということは、つまり、それなりに重要な用件がある電話だということだからです。

祖父が亡くなったときとか、
入院していたねこが亡くなったときとか、

そういうのに限って何故か夜にかかって来るんですよね……

今回は、直前に母かららしき電話を受けていましたので、私が受話器を取りました。
「もしもし?」
「もしもし、私だけど」
やはり母でした。
「うん、どうしたの? こんな時間に」
「あのさ、明日会社休める?」
そんなことを聞いてきます。
先日、最後の有給休暇を使ってしまったので、答えは本来Noなのですが……
「うん、別に平気だけど?」
と私は答えました。
入院中の母がわざわざ電話をかけて言っているのです。詳細はまだ聞いていませんが、なんにせよ冗談で言っているわけはありません。
有給がないということに加え、業務の関係上、ちょっと明日は休むと困ることになるだろうことは予想がつくのですが、これは恐らくそれよりも優先すべき事態です。
「それで、どうしたの?」
促すと、母の少し緊張した声音が返って来ました。

「先生が、検査結果について話があるから、ご家族の人を呼ぶように、って……」

ご家族の人を呼ぶように――
母がわざわざ欠勤を打診してきた時点で、後に告げられる用件には気づいていましたが、いざ言われてみるとこの台詞にが持つ禁句めいた響きに背筋がぞくりとしました。
「あ、そうなの。何時に行けばいい?」
けれども私はあえて軽く聞き返しました。
深刻な想像を声に表すことなど許されるわけがないじゃないですか。
誰よりも心細いのはそれを伝えている本人だというのに。

朝の10時までに来て欲しいとのことでした。
そして先生の話の後、13時から消化器科に移るということで、その手伝いもして欲しいとのこと。
「おーけーおーけー。では9時半頃に行くようにするよ」
了解して、電話を切りました。

居間にいた妹が「何の電話だったの」と聞いてきたので、私は、「お母さんの病室が変わるから、その手伝いをして欲しいんだって」と咄嗟に答えました。
我ながらチキンな返答です。

それにしても、消化器科、ですか……
入院前の診察のときもそうでしたが、何故かこの科はいやな感じがします。
先生がいやとか、そういうのではなく、母の病状で消化器科というのはなんだかとても取り返しのつかない病気であるような、そんなイメージがするのです。本当に、ただのイメージだけなのですが。

これまで母との会話で一度も話題に上ることなどありませんでしたが……
いえ、正直に言えばあえて考えないようにすらしていましたが、入院前の検査では、腫瘍マーカーが……とも言われていましたし……
あのときは婦人科の方の、と言われましたが、詳細な検査の結果、それは消化器科の方のということに……?

……、

……ああ、いやだな。怖い。知りたくない。
明日なんか来なければいいのに。

2002年03月26日(火) 幻想水滸伝2
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