2003年12月17日(水) |
おめでとー。と毒吐き応援賛歌 |
唐突ですがきなこさん、連載長編フィアンセバトル完結おめでとうございます。 また一つリアルタイムで読んでる作品が減ってしまったよ。トホホ。
おめでたいので本日はフィアンセバトル語り〜。 この作品はですね〜、作者さんがあんまり宣伝とかする方ではないのであまり表立った場所には出てきてないようですが、紛れもない名作ですよ。
私のよーなラブ崇拝者には!
少女漫画やピンクの背表紙の小説で育ってきた乙女たちは是非!という雰囲気の恋愛ファンタジー。一国の王女と、騎士とか魔法使いとかクレープ屋の兄ちゃんなんかとの目くるめく恋愛模様を描く物語です。
基本はコメディ。でも所々に切なくもの悲しくじれったく、ああ、なんだよちくしょう泣くぞ俺〜って感じのストーリーが挿入されていて、溜息をついたり涙ぐんでしまったり。んー。まいったね。
私、シリアスもコメディも一辺倒ではダメで、それが丁度良い具合で混在する物語というのに萌えるんですよ。という趣旨の主張はかつて某カーマリー語りをしたときあたりから散々続けていますが(あ、これは日記じゃなくて読書ノートか)。 この作品も丁度そのよーな感じです。絶妙なバランス感。 カーマリーで思い出したけどそういや似てるんですよね。いや、世界観も雰囲気も文章の質的にもまるで違いますが、
主人公は……?ってあたりが。(うわーすげえ暴言)
まあこれは置いといて(ていうか言うなよ)。
えーと、気を取り直して。 この小説の何がすごいかってですね、ストーリー運びもさることながら、私は第一の要素としてキャラクターの放つオーラの違いを挙げたいと思うんですよ。 特にファンタジー系のオンライン小説としては割とデフォルト形態のキャラである、剣とか魔法とかが強い美形も数多く出演するんですが、なんでだろう、その辺のキャラとは一味違うんですよ。
すごいはずなのに、あんまりすごく感じない。 特に誰とは言わないけどお目付け役魔法使い。
褒めてないだろ、それは。
いや、褒めてるんですよ一応。 もっともこれは、私が普段少年系(という分類でいいのか? いわゆる普通のライトノベルね)の小説を主に読んでいるからであって、少女小説系じゃ当たり前だと思うんですが、何かすごい新鮮だったのです。 一般的なライトノベルって奴だと、別に強くもないキャラクターとかって全然生きないですしね。
誰とは言わないけどウチの作品の王子様みたいなのとか。
その点フィアンセバトルは主人公からしてすごいですからね。
主人公はお姫様(まあよくある話です)。
本当にお姫様(偽者のお姫様の方が珍しいです)。
特殊能力なしのお姫様(これは実はかなり珍しいのでは)。
実に平凡なお姫様(微妙に矛盾してますが)。
そして可愛らしいまでにお呑気さん(ラブリー)。
改めてそういう部分から考えると、本気ですごい気がします。作者さんのテクが(何)。
何はともあれおめでとう御座いました。 次回作も楽しみに待っております。
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