2002年07月05日(金) 心安らぐ瞬間 残りの命数を数えあげるとき

あたしは心が弱い 繊細なのではなくて弱い

だけどプライドだけが無駄に高い だからいえない

たすけてだなんて

そんなカッコワルイこと言えない

弱いところなんてヒトに見せるわけには行かない

あたしは強くなくちゃならない

ヘラヘラ笑ってなくちゃならない

何にも悩み事がなくっていいねっていわれる人間でなくてはならない

吐きそうだとか苦しいとか冗談以上で言ってはいけない

あたしの心の中の醜く腐ったヘドロみたいなどろどろを見られてはいけない



(死にたい 死にたい 早く死にたい

 いつになったら 死んで良いのかな)



死ぬのは自由 個人の勝手 この命は自分のものだから勝手にしていいでしょ

そう思えたらどんなに楽か

でも あたしの命はあたしのものじゃないから

あたしが死んだら誰が弟を大学に行かせるの

あたしが死んだら誰が妹を高校へ通わせるの

また猫が病気になったら誰が治療費払えるの

家のローンは 食費は 光熱費は

老後の貯蓄も 保険金も 年金すら取り崩した両親の老後は



この世に両親も弟も妹も猫も誰もいなくなって あたし独りになったら

何の迷いもなく死ねると思う

まだ友達は残っていても 友達はあたしが支えてあげるべき人ではないから

だから大丈夫 あたしの命綱にはならない

あたしが恐いのは多分 自分の存在理由を見失うことだけ



いつだったか 父だか母だかが言った

みんなで死のうか

何て甘美な誘惑なんだろう

でもあたしは言った

一人で死ね



いつだっていつだっていつだって

誰の目にも悩みなんてないように映らなくてはならないから

だれよりもあたしが望んでいるその言葉を向けられても

嫌悪の表情を向けなければならない

馬鹿じゃない? と睥睨しなくてはならない

何よりも馬鹿な自分を差し置いて

口に出すことすら許されない 弱い言葉

誰が許さないわけでもない 吐けば少しでも軽くなるかもしれない

許してくれないのはあたしのくだらないプライド



誰を傷付けても

核戦争でも起こってゴキブリくらいしか生きていないような地球でも

生き続けてやる

(そんな世界で生きるのやだよ あたしは)

誰の助けなんかも要らないね

(だれかたすけてください あたしをどうか見捨てないでください)

ふざけんな あんたなんかに心配されるほど落ちぶれちゃいないよ

(心配してください 泣いているあたしを慰めてあげてください)

(ほんの小さなことでも あたしにはこわいんです)

(人に迷惑かけたくないんです)

(もう眠りたいんです)



悩むことも 悲しむことも 恐れることも 傷つくこともない永遠の楽園

実在する 誰でも行けるその安寧の地に

焦がれるような憧れを抱きながら

あたしはそれを求める同類を鼻で笑う
















++++++++++++++++++++++++

とまあ私がどれだけ本気でこんなふーに思ってるかの信憑性は、
迷惑かけたくないとのたまっている奴がどれだけ仕事中に執筆活動を行っているかを考えればお察しいただけるだろうと考えてフォローしないことにします。

ただし、あたしのプライドが無駄な方面ばっかりに異様に高いのはマジな話で。

昔、トマトの嫌いな友人がですね、ハンバーガーの中に入ってるトマトを取り除いてたんですよ。
そんな歳になって残すなよ〜とか言いつつ、食べてあげようと私、そのトマトを持ち上げたんですね。

したら……

オレンジ色の乳製品っぽいドレッシング、あるじゃないですか。あれがそりゃーもうべっとりとついていてですね。

私、マヨネーズやらドレッシングやら(特に乳化してる奴は)吐くほど最大級に嫌いなんですよ。
でもあんなこと行った手前食べないわけには行きません。

食いましたとも。

内心では出てきそうになる涙と吐き気と鳥肌を懸命にこらえ表情は実に何事もなかったかのように!
ああ馬鹿馬鹿私の馬鹿。あ、これ私もきらーいってなぜその一言が言えん。

プライドって邪魔よね。

しかーもすさまじくどうでもいいことに関してだけだし。
肝心の仕事とか勉強にはプライド皆無ってのがすさまじく無駄無駄無駄無駄ァ!!

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