本読み返している。
・本間千恵子「父のいる食卓」
・山口瞳「血族」
・江藤淳「一族再会」
それは時代背景50年くらいの差はあるんだけど、(自分から見た)古き良き時代の父親なり母親なりを辿った本として読んでいる。
「父のいる食卓」は昭和初年くらいの実父と養父の食卓の差からその時代の中産階級(とは言っても今の中産階級とか違うので別荘があったりする)の姿が書かれてる。
最近女性による古き良き時代の描写をあまり受け付けなくなってたりするが、これはまだ受け付けることが出来る。
自意識とかが濃厚に感じられて厳しいことが増えたのである。
大学以前はこういう自意識を感じ取ってなかったとはまだ自分が未分化だったのかもしれない。
「おばあちゃんの知恵袋」とか中学のときは有難く読んでたが、今は戦前学歴エリート自慢話?の一環にすら感じるときもある。
山口瞳「血族」は怖いし、読ませる。引き込まれる。
巧いなぁと思う。
自分はこれをホラー小説として読んでもいいと思うくらいだ。
山口瞳の本はこれ以外読んでないが、「姻族」が読みたい。
しかしお得意ネットで探したが売っていないっぽい。(除く古本屋的なところ)全集には載ってるかな。
江藤淳のは、父親が持ってたのを見たが余りに古くゴミみたいな本だったので、文庫で買いなおした。
山口瞳よりは、怖くもないが、胸に迫ってくるものあり。
まぁエリートな話である。この3つの中では。
自分がそういう話を書けるかというと、今はそういう所に思いを馳せたくないというのが正直なところだ。
自分は特に父親については、稀代の暴君として家では君臨して、中学校くらいまでは母親+自分とか弟を父親の被害者として見てたんだが、段々変わってきて、大学くらいからは母親が父親に惹かれた理由が分かってきた。
だってさ、そういうエキセントリックで愛人が居そうで(容姿が優れてるからではない)、熱く理想を語っちゃったりする男に惹かれる女が自分の周りにもいたから。ちょっとペテン師とかヤクザっぽいとも思う。
自分は、そういうのにだけは関わらないでおこうと思い、まぁ変人を選んだんだが、変人と父親の類似点を見つけたら卒倒しそうだよ。
今は父親と弟の類似点を母親が発見してしまい、死にかけてるらしいよ。