自分はウェディングドレスを最終決定したのはかなり遅いほうだと思う。(主観)
もう今年の1月に入ってからである。
一番最初に見に行ったのは、11月終盤、式場レンタルだった。
取りあえず、自分が見た他人のウエディングドレスは、余程似合っていない限りはあんまり印象変わらないというものだった。
一回、先輩の結婚式で普段の彼女のキャラと全然違う「花が襟廻りにブリブリとあしらわれているドレス」を見て度肝を抜かれた覚えがあるのみなのだ。
だから、拘っても友達all未婚者の自分はムダかも?とすら思っていた。
式場レンタルで気になった衣装は、広がり系Aライン+ケミカルレース+胸元は結構開いているがベアトップ(?)ではないという物が多かった。
そして、バックトレーン引く物。
ベアトップ(?)着るとムダ肉むちむちが気になるのである。
後胴長。
仮予約して決めようと思っていたりしたが、何か燻っている物があった。心の中に。
ちょっとだけあの絶縁した友のドレスと似ていたのである。
所詮友達になるだけあって、好みは一緒だったということなのであろうか。
その後、○島屋のレンタルにふと立ち寄る。12月後半。
真新しいドレスを着てみる。
おおーと思う物があった。
真っ白なのである。
何かが足りないの「何か」は綺麗さ・白さが足りないんだと実感。
デザイン的には、首もと詰まっているので、やや自分の好みとはかけ離れているかという感じである。
それ以降、本腰を入れた。時期も時期ですし。
やはり、レンタルでは嫌なのだという見栄っぱりな本心に忠実に行動してみた。
1月最初位に銀座のセル専門店に行く。
色々着たが、素材がレンタルとあんまり変わらないのである。
結局はそれが元となりその日は決定しなかった。
要はレンタルっぽい?というのが嫌だったのだ。
専門用語は分からないが、ミカドシルク系が多かった。(実際は化学繊維なのかもしれないけど)
ハリがあって重量感がある生地。
薄いオーガンジーみたいな生地は何故か自分の試着するものには少なかった。そして相変わらずここでの最終決定品も、広がりAライン胸元が開いているものだった。(色はオフホワイト)。
数日後、最後となるお店に行った。
そのシルクの真偽が問題となっている店である。
自分は悪評が出たところに興味を持つ習性がある。
これで、悪評も出尽くして、分かった上でそれで自分でいいと思えるなら最強だろうと思ってしまうのである。
ちなみにその理論で株はまだ損してますが・・・
最初はHPで見たドレスがいいなーと思っていたのだが、
新作を見せて貰い、やや迷いそっちにした。
色はオフホワイト。
デザイン的には式場レンタルで仮予約したのと系統は似ていた。
ケミカルレースがリバーレースになった位だろうか。
レンタルではありえない商品だと思った。
何回も着れるような商品ではないだろう。強度的に。
そう言った種類の物だった。
後シルクシャンタンという言葉も気に入った。
多分大人数用の広い会場だとシルクシャンタンレベルの素材よりも、ミカドシルクの様な素材感(或いは、シルクオーガンジーみたいな徹底した透け感)が映えるのだと思う。
が、少人数で狭いところでやると、素材は列席者(特に自分の友人、しかも口煩い。)によく見える。
その場合は、この素材の感じは受けるのではと思った。
ミカドシルクよりも。
普通っぽいといえば普通っぽいし。
それがまたオーダーっぽいと思った。
大人数の会場で映えるドレスはやや、写真映えするドレスと同義だと思われる。
なので、シャンタンドレスはまだ一枚も当日の自分の写真見ていないけど、写真写りは今ひとつだった。
しかし、自分はスナップ写真にもかなりの大枚をはたいている。
カメラマンに頑張って貰いましょう。
その後仮縫いに通ったりする内にますます親との関係が悪化していった。
そうすると、何故か連鎖的にドレスへの後悔が増してくる。
最後の試着の写真(小物合わせ時)で母親は、
「ドレスの試着に行っても最初の方がまだマシだった。
どんどんブスになっていったのが分からないの?
これなんて、髪型のせいだけでなくて、ブスだ。
まだ会社にいた頃の方がましだった。」
と罵っていた。
ますます後悔とも言わない「ドレスへの愛」自体がなくなっていて、今から変更したいとすら思っていた。
丁度最後の写真を撮った日、前の人が更なる新作を着ていてそれに目がはぁとになっていたからだ。
多分6月の人をターゲットに作られている物だが。
そして自分は精々顔が大きく見えるのを阻止しようと、パニエを最小から普通のAラインへと変更して貰った。
その為6cmヒール用に作ってもらったドレスだったのが、1cmヒールへと変更になった。
足が短く見えちゃうようとそれなりの後悔もあったのだが、
その頃自虐病が悪化していたので、何をやっても後悔しただろう。
そして、マンガ喫茶に行ったり喫茶店で暇を潰していた。
相変わらず親との関係は決して好転はしなかったが、もう諦めが支配してきた。
すると、それまで「意地でも綺麗になってやる」と思っていたのから、自然にまたドレスへの愛が復活してきた。
そう、最後にはぁと気分になったドレスはおねぇ系だから変人(ややロリ)はこっちの方が気に入るだろうしねとか思ったりして。
当日は、レンタルの人の中で自分のオフホワイトは目立っていた。
(みんな、科学的な白さなのである。)
ああーこれでよかったよとちゃんと思えたのである。
これぞ「運命のドレス」(笑)の様に感じられたのである。
流石口煩い友人も昨日「丁度いい肉の付き具合だから、その胸あきの形で成功だよねー」と言ってくれましたわい。
親との関係は、式が終わってやや憑き物が落ちたかのようにも見えますが、依然として変わらないです。テンパリがなくなっただけ穏やかですが、なんにも変わらないのです。当然。
*多分時間があったら、スジュール・ラとかヴィラ・ウォンとかシンベリンとかで作っていたと思う。
結局ドレス(購入)+ベール(購入)+下着(購入)+パニエレンタル+靴レンタル+ティアラレンタルで43万位した。