モスクワ留学日記
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2001年08月06日(月) |
★★★老人介護の実態 |
モスクワ 10〜22℃ コロコロ変わる天気…風は秋の匂い。 たくあんをもらった。 ロシア人の大家さんから。 ◇◇◇ うちの大家さん(72歳おばーちゃん)はとってもアクティブ。 普段からあちこちよく出かけていて、なんと仕事もやっている。 近所に住むおじーちゃんの介護だ。 そこの若夫婦はボケてしまったおじーちゃんに手を焼いており、 うちの大家さんに介護を依頼したそうだ。 うちの大家さんは我慢強くかつ明るい人なので、 ちっぽけな報酬の代わりにこの依頼を引き受けた。 ◇◇◇ そこのおじーちゃんは足が悪い。 ちょっとずつしか進めない。 トイレに間に合わないこともしょっちゅう。 つまり、シモの世話が大変なのだ。 だから、そこの家族は食べ物をあまり与えないという。 でも体の大きい男性のこと、おじーちゃんとは言え食欲はあるのだ。 うちの大家さんはしっかり食事を摂らせる。 おじーちゃんが喉がかわかないように。ひもじい思いをしないように。 ◇◇◇ ところで他人に介護を任せて、その家族はどこに行っているかというと、ロシア人の夏の恒例行事、ダーチャ(別荘)で休暇を楽しんでいるのだ。 確かに、介護を必要とする老人を抱えたお家の苦労は並大抵ではないだろう。 しかし、夏中ずっと別荘に行ってしまっているのだ。その間1ヶ月以上。 うちの大家さんは住み込みでおじーちゃんの面倒を見ている。 おじーちゃんが昼寝をしている隙にちょっとだけそこを抜け出して、 自分の家に戻ってくる。何か問題がないかチェックするためだけに。 そんな折、そこの家族からもらったと言って、たくわんを持ち帰ってきた。 そこの家族は「魚」だと思って買ってきたらしいのだが… 残念。それは大根なのだよ… 韓国産のようだけれど…見た目はたくあんで手がまっ黄色になるくらいの着色料バリバリで、味は…これまた残念ながら、不味い… ◇◇◇ お金というよりは、モノ(特に食料品)で報酬を受けているようだけれど、 とにかく住み込みで向こうへ行ったっきりなので、 ワタシはしばらく大家さんの顔を見ていない。 こんなホームステイもある。 ◇◇◇ mihobani的発言: ワタシは大家さんを尊敬する。
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