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そうですよね!!! いきなり意味不明な叫びで失礼致します、こんばんはTALK-Gです。 何度見たってジョバクレ・ダイジェイ・ミシェルイアンが15話の三本柱と訴えたい。 さて、リューナイトという「王道モノ」がお好きな皆々様におかれましては、やはり「王道」をふんだんに盛り込んだ「時代劇」というジャンルに目を光らせておられる事も珍しくは無いかと思われます。 なので此処で尋ねてみたいのですが、どなたか昨夜九時からNHKで放映されていた「最後の忠臣蔵」最終回を御覧になった方はいらっしゃいませんか? 昨夜は久しぶりに早めに帰って来れたのを良い事に、ぽちりとTVをつけつつまったり食事をしていたのですが、そこで流れてきたのが上記のドラマでして。 このドラマは『四十七士の討ち入り後、大石内蔵助から「生きてこの争いの事実を後世に伝えてくれ」と頼まれた男の数奇な人生を描いたもの』なのですが。 詳しい事は公式サイトを参照して頂くとして、……これがね!! 凄く凄い伏兵が隠されていましてね!!! ボーっと鍋を突付いていた手も止まろうと言うものでした。 その伏兵の名は瀬尾孫左衛門。外見はやや鋭い&厳つい系。 彼は、主人公と同じ「事情あって、討ち入りに参加できず生き残ったサムライ」なのですが… その「事情」と言うのがまず凄い。 「大石内蔵助とその愛人との間に出来た子を密かにお守りし、立派な大人に育てるよう蔵助から命令を受けた為」ですぜ。 主君のお子様を大事に大事に育てながら、耐え難きを耐え忍び難きを忍んで生きる男。 もうこの設定の時点でかなり高レベルの下僕オーラが感じられるではありませんか。 で、この孫左衛門と主人公、孫左衛門のお守りしている「可音(かね)」(女の子!お姫様!!)の繰り広げるドラマがまた凄い。 ネタバレ含みの要約で書き出しますと…… ……大石内蔵助の17回忌を目前に控えたある日。 或るデカい商家の跡取息子(属性・純情で大人しく礼儀正しい)が、ある時偶然見かけた可音を見初めます。で、それは大石内蔵助の忘れ形見の娘ではないかと主人公が教えると、そりゃあ申し分ないお家の出、ぜひぜひ嫁にしたいと考える。 「可音は町のもの(≠サムライ)に嫁がせたい」との大石内蔵助の遺言もあって、主人公はその縁談の仲立ちをする事になるのですが。 可音を預かり養育している瀬尾孫左衛門のもと(山ン中の庵)へと主人公が行ってみると、そこでなんとも凛として美しく成長した彼女を見かけます。 これはきっといい話に纏まるぞと喜びつつ、家の方で薪割をしている孫左衛門に声をかけに行く主人公。 孫左衛門は、突然の主人公の訪問をいぶかしみ、更に「大きな商家の跡取息子との縁談」に眉を寄せます。 「素性の知れぬ娘を、どうしてそんな大家の息子が見初めるものか…… ……貴様、もしや可音様が大石内蔵助のお子様であると、相手に漏らしたのか」 主人公が肯定すると、孫左衛門はブチ切れて薪割用のナタを振り上げて襲い掛かってきます。 「可音様の素性は決して漏らしてはならぬとの約束であったではないか!!」 主人公、逃げ回りながら訴えます。「しかし素性を明かしたからこそ、こんな良い縁談が舞い込んだのではないか!」「黙れ裏切り者!!!」 その余りのブチ切れ様に、主人公はもしやと思い当たります。 「お前、もしや可音様に懸想しているのではあるまいな?」 ……「だ、黙れ黙れ!馬鹿な事を!!」と狼狽えまくりながら尚もナタを振り上げる孫左衛門。主人公大ピンチ。 その前に件の可音が、ばっと立ちふさがります。 「何をしている、一体どうしたと言うのだ孫左(まござ)……!!」 可音にきっと見つめられ、更にその呼び掛けに、孫左衛門はウッと膝をつき、漢泣きに泣き伏します。 ナタ取り落とします。地面を掻いてます。主人公も可音も沈痛の面持ちです。もはや誰が主人公なんだか判りやしません。 …数日後。 商家の旦那から「縁談が纏まりました」とホクホク笑顔で礼を言われ、主人公はえっと驚きます。 旦那の話によると、孫左衛門自らその商家に出向き、縁談を喜んで受ける旨を述べたとの事。 益々驚く主人公、その時の孫左衛門の様子を尋ねてみると、「いちいち理にかなって礼儀正しく、落ち着いていて、実に立派な御仁であった」との事…… 主人公などはそりゃあ良かったと喜びます。 ……ここでその旦那の回想シーンが挟まれるのですが。 日暮れ頃なのか、セピアな風景の中で、きちっとした居住まいで座っている孫左衛門。 その目が(視聴者の当方から見れば)完全に死んでしまっているんです。 何と言うんでしょうか。物腰も表情も穏やかで、不穏な雰囲気は全く無いのですが、こう…… 目に光が無いと言うか……虚脱状態というか……!!! 繰り返しになりますが、全く激したところ無く凄く穏やかで淡々とした調子の回想シーンなのです。だから余計に孫左衛門の言葉やら何やらが痛々しく見えるのでありました。 ……で、孫左衛門はその縁談に、幾つか条件を出してきたそうで。 一つは、お嫁入りの祝宴を大石内蔵助の17回忌に行う事。 それは何故かと考えた末、妾の子ゆえ(だったかな)、おおっぴらに父親の命日を悼む事も出来ぬ可音の為なのだと、旦那(と後でその話を聞いた主人公たち)は感動します。 更にもう一つ、やはり大っぴらに大石内蔵助の娘と名乗れぬ可音のために、立派な「義理の親」を見つけてつけてやって欲しいとの事。 旦那は孫左衛門の深慮に感じ入り、必ずその約束を果たすと誓います。 そして、孫左衛門自身も可音の後見人として、一緒に商家に入ってくれないかと誘います。 しかし孫左衛門、これを承諾しません。 諦め切れない旦那、「貴方は目利きが出来るから、それでうちの仕事を手伝ってくれれば」と頼みますが、孫左衛門は「私は独りになりたいのです」。 ……主人公の言葉で、自分の心が何時の間にか捻じ曲がっていた事を知り、そんな己と向かい合う為、独りで静かに暮らしたい、と、穏やかに淡々と語り、旦那の申し出を辞退します。 さて、それから暫くして、可音にも良い「父親」が見つかります。 彼は大石内蔵助の縁のもので、懐深く、実に立派な人物。 いよいよお嫁入りだというその日、孫左衛門はこれまで大事にお育てしてきた可音へと、あるものを贈ります。 それは、可音と一緒に孫左衛門が預かった、可音の母親が大石内蔵助の為にあつらえた一着の着物。 これを嫁入り道具にして下さい、と差し出す孫左衛門に、可音は感動し、「今までお世話になりました」と指をつき別れの挨拶をします。 籠に可音を乗せ、先頭に正装をした孫左衛門を据えて、夕方の道をお嫁入りの行列が行きます。 其処に、大石内蔵助の17回忌の法事を終えた主人公やら、元・赤穂のサムライ達やらが駆けつけ、このめでたき日にぜひ自分も、と合流します。 その心に感謝する可音と孫左衛門。 婚礼の儀も進み、祝いの席の傍らで両家の親は、「花嫁の育ての親である孫左衛門にも是非、父親として出てもらおう」と相談します。 そこで主人公は「孫左衛門にこの事を伝えてくれ」との頼みを受け、快諾して、盛り上がる宴の中に彼の姿を探します。 が、探せど呼べど、孫左衛門は見つかりません。 その頃、何かを感じたのか、白無垢姿でふっと宙を見つめる花嫁――――― 不安になった主人公は、孫左衛門と可音が暮らしたあの庵へと駆け参じます。 灯りが点っているので中に入ってみると、大石内蔵助への手向けの灯の前にしんと座する、孫左衛門の後姿が。 ほっとした主人公、「祝言の宴から黙っていなくなるなんて」とその肩を叩きます――――― その腕の中へ、ぐらりと倒れこむ孫左衛門。 驚く主人公に、瀕死の孫左衛門は「腹を切った」と告げます。 その言葉を証明する様に、主人公の手にはべっとりと血が。着物をはだけさせると、白い布を巻いた腹には生々しい鮮血が。 号泣しながら孫左衛門を叱る主人公。孫左衛門は掠れた声で、「思えば長い生涯であった」と呟き、息を引き取るのでした。 気が付いたら、鍋はすっかり冷め、具のうどんはふやけてどろどろになっていました。 この後も主人公の後日談などが入るのですが、ほとんど印象に残っていません。 ……何なんでしょうかこの一週間は。 ヤマザキ・冬の下僕祭りでしょうか。(シールを集めて白い大きな下僕が貰えるよ!) 下僕大豊作なのは大変喜ばしいのですが、何も今、この時期に重ならなくたって。 因みに、上のドラマを見ている間は 主人公=ゼファー 可音=ガルデン 孫左衛門=シュテル に思いっきり脳内変換していました。 可音が凛としたお姫様、孫左衛門は苛烈な人なのに姫には従順な下僕だったのがツボでした。 おお。国営放送+時代劇の恐ろしさよ。 忠臣蔵は(前にも書きましたが)吉良氏ばかり悪者みたいなのが好きじゃなかったのですが、このドラマは凄く良かった……。 ――――― <自分メモ> K様大絶賛・西洋骨董〜の千影(未見の4巻を買うこと) HGJ9・12・13巻 ボアンさんお勧め・島田×土方 ケーキ屋「エルフ」物語 稀少カプ同盟
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