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*アデュガルネタです* 「聞いてくれよ、パッフィー」 「どうしたんですの?アデュー」(爪を磨きながら) 「日曜にガルデンと中華街でデートしたんだけどさー」 「あら、それは良かったですわね。楽しかったでしょう」 「それが散々だったんだよ」 「あらあら、何があったのです?」(眉を書きながら) 「いや、まずは飯にしようかと思ってさ。 俺もあいつも、そんなに中華料理とか詳しくないからさ。難しい漢字が並んでるとこより、バイキングで点心食べ放題みたいな、そういう気楽なのの方が良いかなと思ってさ。 あいつに訊いたらそれで良いって言うから、一人二時間ニ千円で食べ放題のバイキングに行ったんだよ。 けど、コレが大失敗でさ」 「美味しくなかったのですか?」 「いや、飯は美味かったんだよ。値段の割りに。 けど、アレだ。バイキングはデートには向いてない」 「何故でしょう」 「最初にビール注文して席に着いてから、二人とも即、料理取りに行ったり、ワゴンで回って来る点心頼んだりするから、ずっと食い通しでさ。 会話が全然無いんだよ」 「まあ」(マスカラを塗りながら) 「普通の店だったら、料理頼んでから運ばれてくるまでに間があるから、色々話したり出来るんだけどな。それも無いから、ずっと黙々と食べてるだけ。 しかもあいつ、一度食べ出したら、目の前の料理がなくなるまで際限なく食うタイプだからさ。お代わりお代わりで、席にじっとしてる時間が短いのなんの。俺が話し掛けても聞いちゃいねえし。 こんな事なら、ちょっと無理してでもコース料理の店に入っときゃ良かったかなって」 「でも、美味しいものが沢山食べられたのでしたら、彼も満足したのではないのですか?」 「それが、目茶目茶怒らせちまって」 「あら、何があったのでしょう?」 「其処の店で出てくる箸って、何かこう、竹製でつるつるした、やたら長い箸でさ。すげえ使い辛いんだよ。 で、中華料理って、汁気が多かったり、油が多かったり、とろみがついたソースが一杯掛かってたりするだろ」 「ええ」 「そんな使い辛い箸で、そんな料理を持ったもんだから、……海老のチリソースだったと思うんだけど。 油断した瞬間、辛子酢醤油張った皿に、それを落としちまってさ。 こう、醤油を飛び散らせちまったんだよ」 「あらあら」(ルージュを塗りながら) 「当然、醤油の飛沫が掛かっちまってさ。 いや、俺だけなら良かったんだけど、あいつにも……」 「まあ……」 「間が悪い事に、あいつ、珍しく白い服着ててさ。しかもそれ、俺が『たまには白い服も着てみろよ』って言ったから着てきてくれた服で。 『貴様は私に醤油を掛ける為に白の服を着せたのか』って、もうカンカンになっちまった」 「その頬の手形は、その時に受けた懲罰の痕ですわね」 「その時って言うか、しっかり制限時間目一杯食って、店出た瞬間に殴られたんだけどな。 ……まあ、謝り倒して、直ぐ隣の中華雑貨店で新しい服買ってやったから、途中で帰られたりって事は無かったけどさ。 散々だったよ」 「それは大変でしたわね」(グロスを塗りながら) 「ま、色々と良い目も見たけどな! 雑貨屋であいつが服着替えてる間に、良い感じに派手でスリットの入ったチャイナ服見つけて、しかもそれが安かったもんだから、買っておいたんだよ」 「プレゼントしたのですか?」 「いや、プレゼントって言うか、ホテルで着せた」 「あら。喜んでいましたか?」 「泣いて喜んでたよ。俺がボロボロのドロドロにしちまったから、あいつ、ホテル出る時に捨てていってたけど」 「あらあら〜」(マニキュアを塗った手を振りながら) こんばんは、TALK-Gです。(長い前フリ) 今日は母と共に中華街に行ったのですが、其処はもうネタの巣窟でした。 一度で良いから、ネタとかそういうのを考えず一日を過ごしてみたいです。 無理ですか、そうですか。 中華雑貨屋では、何故か売っていた直系20mmほどの丸い猫目石を購入。 翠色でキュートな石です。 後、9月13日の雑記で触れたシングル「うたたね」を購入。 「あの想い出に縛られたのはそれが優しくてキレイだったから 忘れることも捨て去る必要もなかった」 良いですね。 それでは、また後程。
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