GARTERGUNS’雑記帳

TALK-G【MAILHOME

醤油の部分は実話
2003年10月05日(日)

*アデュガルネタです*

「聞いてくれよ、パッフィー」
「どうしたんですの?アデュー」(爪を磨きながら)
「日曜にガルデンと中華街でデートしたんだけどさー」
「あら、それは良かったですわね。楽しかったでしょう」
「それが散々だったんだよ」
「あらあら、何があったのです?」(眉を書きながら)
「いや、まずは飯にしようかと思ってさ。
 俺もあいつも、そんなに中華料理とか詳しくないからさ。難しい漢字が並んでるとこより、バイキングで点心食べ放題みたいな、そういう気楽なのの方が良いかなと思ってさ。
 あいつに訊いたらそれで良いって言うから、一人二時間ニ千円で食べ放題のバイキングに行ったんだよ。
 けど、コレが大失敗でさ」

「美味しくなかったのですか?」
「いや、飯は美味かったんだよ。値段の割りに。
 けど、アレだ。バイキングはデートには向いてない」

「何故でしょう」
「最初にビール注文して席に着いてから、二人とも即、料理取りに行ったり、ワゴンで回って来る点心頼んだりするから、ずっと食い通しでさ。
 会話が全然無いんだよ」

「まあ」(マスカラを塗りながら)
「普通の店だったら、料理頼んでから運ばれてくるまでに間があるから、色々話したり出来るんだけどな。それも無いから、ずっと黙々と食べてるだけ。
 しかもあいつ、一度食べ出したら、目の前の料理がなくなるまで際限なく食うタイプだからさ。お代わりお代わりで、席にじっとしてる時間が短いのなんの。俺が話し掛けても聞いちゃいねえし。
 こんな事なら、ちょっと無理してでもコース料理の店に入っときゃ良かったかなって」

「でも、美味しいものが沢山食べられたのでしたら、彼も満足したのではないのですか?」
「それが、目茶目茶怒らせちまって」
「あら、何があったのでしょう?」
「其処の店で出てくる箸って、何かこう、竹製でつるつるした、やたら長い箸でさ。すげえ使い辛いんだよ。
 で、中華料理って、汁気が多かったり、油が多かったり、とろみがついたソースが一杯掛かってたりするだろ」

「ええ」
「そんな使い辛い箸で、そんな料理を持ったもんだから、……海老のチリソースだったと思うんだけど。
 油断した瞬間、辛子酢醤油張った皿に、それを落としちまってさ。
 こう、醤油を飛び散らせちまったんだよ」

「あらあら」(ルージュを塗りながら)
「当然、醤油の飛沫が掛かっちまってさ。
 いや、俺だけなら良かったんだけど、あいつにも……」

「まあ……」
「間が悪い事に、あいつ、珍しく白い服着ててさ。しかもそれ、俺が『たまには白い服も着てみろよ』って言ったから着てきてくれた服で。
『貴様は私に醤油を掛ける為に白の服を着せたのか』って、もうカンカンになっちまった」

「その頬の手形は、その時に受けた懲罰の痕ですわね」
「その時って言うか、しっかり制限時間目一杯食って、店出た瞬間に殴られたんだけどな。
 ……まあ、謝り倒して、直ぐ隣の中華雑貨店で新しい服買ってやったから、途中で帰られたりって事は無かったけどさ。
 散々だったよ」

「それは大変でしたわね」(グロスを塗りながら)
「ま、色々と良い目も見たけどな!
 雑貨屋であいつが服着替えてる間に、良い感じに派手でスリットの入ったチャイナ服見つけて、しかもそれが安かったもんだから、買っておいたんだよ」

「プレゼントしたのですか?」
「いや、プレゼントって言うか、ホテルで着せた」
「あら。喜んでいましたか?」
「泣いて喜んでたよ。俺がボロボロのドロドロにしちまったから、あいつ、ホテル出る時に捨てていってたけど」
「あらあら〜」(マニキュアを塗った手を振りながら)


こんばんは、TALK-Gです。(長い前フリ)
今日は母と共に中華街に行ったのですが、其処はもうネタの巣窟でした。
一度で良いから、ネタとかそういうのを考えず一日を過ごしてみたいです。
無理ですか、そうですか。
中華雑貨屋では、何故か売っていた直系20mmほどの丸い猫目石を購入。
翠色でキュートな石です。
後、9月13日の雑記で触れたシングル「うたたね」を購入。

「あの想い出に縛られたのはそれが優しくてキレイだったから
 忘れることも捨て去る必要もなかった」

良いですね。

それでは、また後程。



BACK   NEXT
目次ページ