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2003年12月14日(日) 脚本について思うこととか 担当:マスター(役者) おがゆーから日記投げられました。マスターです。 「つるの二種免許不合格」 →「演劇といえど、バスに乗せてお金を取ることができない」 →「必然的に無料公演」 という出来事は、前回の日記では楽しげに書かれていましたが、劇団財政の観点 からは、かなりショッキングな出来事でした。 合宿および本番で使用するバスをどう手配するかは、舞台監督兼、舞台美術であ るともちゃんの判断に任されていますが、レンタル代の他、ガソリン代も馬鹿に なりません。ガソリン代についての話し合いの中で、一瞬、ともちゃんが「誰か に漕がせるという手もある」と発言したとき、みな、事態の深刻さを初めて自覚 したのでした。 まぁ、何とかするしかありません。 最終的な収支の帳尻をどこであわせるのかも、劇団公演の楽しみのひとつと言え るでしょう。かなり、スリリングです。 それと、役者として、もう一点気になることがあります。 それは、サイトウ氏の書いてくれた脚本について。 失踪するバスの中で物語が展開するのは、前々から知っていることなんですが、 サイトウ氏から直接渡されていた段階では、ラスト1/3がまだできあがっていま せんでした。 なので先週、長野まではるばる、残りの脚本を取りに行ったわけです。 サイトウ氏の部屋の中で見つけた脚本によると、バスは柏を出発し、国道に出て 「沼」に向かうことになっています。 おそらく、国道6号を北上し、茨城県龍ヶ崎市にある牛久沼に向かうルートで物 語が進められるのでしょう。私達の普段の活動範囲を考えれば、これ以外のルー トはあり得ません。 しかし、どこをどう向かって沼に向かうかの記述が、とてもあいまいです…。 さらに、「これがきっとラストだろう」と思われるメモをサイトウ氏の部屋で見 つけ、我々はそれで練習を進めているわけですが、不明確なのが「突っ込む」と いう記述です。 多分、沼に突っ込むのだと思いますが、どう突っ込むのか? この様子だと、バスの運転手であるつるには、死を覚悟の公演になってしまいそ うです。脱出についての記述が一行も出てきてません。 そして、プリント1枚に大きく殴り書きされた別のメモ。 勢いのある字で、「ここで決めポーズ!」と書かれています。 叫び声まで指定されています。 絶対これがラストだよ!だって、だってこんなに熱いんだもの!という意見が多 く(三男とぬまっちは、泣きながらそう訴えたほどです)、これがラストという ことで落ち着きましたが、個人的には、ストーリー的に色々とぶっ飛ばしている 気もします。 だって、今回「役者が演奏する曲は7曲」と言われていたのですが、どう考えて も5曲しか脚本に出てきてません。残り2曲の出番はいずこに? あと、マスター扮する男性は、色々な過去を背負っている感じで描かれているん ですが、ラスト、それらが何にも解決してないのに、ばっちりポーズ決めちゃっ てていいんでしょうか。 …でも、ま、ストーリー展開がぶっ飛んでいるのは、サイトウ氏の脚本では普通 のことだし、曲が2曲余っているのは、客入れと客出しのBGMだな、きっと。 なんだ、いつも通りじゃないか。いつもの俺達の公演だよ。よかった。これで練 習に打ち込めるよ! 胸のつかえが取れてすっきりしました。やっぱり日誌で書くと、悩みの原因も自 覚できていいね。 というわけで、台本もすべてそろい、役者もスタッフも順調にそれぞれの取り組 みを進めています。役者は練習、スタッフは準備。 つるは、免許に落ちた悔しさを、曲作りにぶつけています。 当初、おがゆう氏が作っていた曲では数が足りないので、物語の後半で流れる曲 は、つるが作曲(!)することになっていたのです。おがゆうの作風と違和感な いように作曲しなければならないため、これはかなり難しい作業ですが、彼なら きっとやってくれるでしょう。がんばれつる、期待してるぞ! と言うわけで長くなりましたが、つぎはしきちゃんにパスします。よろしく! |