余談などを3つほど。ルー・リードは2004年に来日した時の『THE DIG』誌のインタビューで、「『Metal Machine Music』のコンセプトは、オーネット・コールマンの音楽とロックのパワーの融合」といった趣旨のことを語っている。 1965年4月にニューヨークで録音されたドローン/ミニマル・ミュージックの“永久音楽劇場”『ドリーム・シンジケート/Vol.1』(John Cale/Tony Conrad/Angus Maclise/La Monte Young/Marian Zazeelaの『Inside The Dream Syndicate Volume 1: Day Of Niagara(1965)』, 2001年日本盤発売)を初めて聴いた時、ラ・モンテ・ヤング(ドリーム・シンジケート)、ジョン・ケイル在籍時のヴェルヴェット・アンダーグラウンド、そしてルー・リードの『Metal Machine Music』が一本の線で繋がる様が見え、合点がいった。 ルー・リードが2003年に発表した『The Raven』の2CD限定盤に収録されている「Fire Music」(ディスク2の20曲目)は、『Metal Machine Music』のアップデート版の小品と言える。アメリカ同時多発テロ事件「9.11」に触発されて作ったかのようで、ルーの熱心なファン必聴である。
■ソウル/ファンク再発天国♪(『HMV』8/17)によると、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの初期4作(『Whole New Thing』、『Dance To The Music』、『Life』、『Greatest Hits』)が、リマスター&ボーナス・トラック追加で10/4に発売予定(US盤)とのこと(→[追記] 10/2に『HMV』から届いたメールによると、「発売日が延期未定」となった)。「さらに後期の作品も再発される予定」らしい。
■Carl Craig『From The Vault』発売記念インタビュー(『HMV』8/29) カール・クレイグは、自身の音楽人生に最も影響を与えたアルバム3枚を聞かれ、Manuel Gottschingの『E2-E4』 、Princeの『Dirty Mind』、Funkadelicの『Uncle Jam Wants You』を挙げている。