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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】

2019年04月22日(月) 顎関節症の治療<4>

読売新聞医療ルネサンスから・・・

『初期は負担少ない方法で』

顎関節症では、不適切な治療を受けて症状が悪化するケースもある。

大阪府池田市の主婦A子さん(57)→
は約10年前、歯科医院で右の奥歯の虫歯を治療した後、自宅で口を開けたり閉じたりしていた時、突然、顎がカクンとずれたような感じになった。

その後、食事のたびに首や肩、背中の辺りが不快になった。
夜は歯をグッと食いしばってしまい、眠れなくなった。
友人からは「顔の骨格が変わったみたい」と言われた。
別の歯科医院で、かみ合わせを良くするためと言われ、歯の詰め物を入れ替えたところ、口が大きく開かなくなった。

精神的に追い詰められ、症状の改善を期待して受けた治療で、さらに悪くなった。
「一生こんな状態が続くなんて耐えられない」。
2011年10月、思い切って大阪大歯学部病院(大阪府吹田市)を訪れた。

MRI(磁気共鳴画像装置)検査で、顎の関節にかかる負担を減らす「関節円板」という組織が、顔の前方にずれていることがわかった。
このずれが、口の開閉に必要な骨の滑らかな動きを妨げていた。
口腔補綴科診療科長の矢谷博文さんは「不適切なかみ合わせ治療によって顎関節症が悪化した」と判断した。

矢谷さんは、下顎を前に引き出し、顎関節の動きを良くする治療を行った。
朝昼晩の3回、口を開けるストレッチを続けることも指導した。
かみ合わせは、歯にかぶせるマウスピースを使い、少しずつ調整した。
状態はかなり悪く、改善するのに5年余りかかった。

一時は麺類も食べられなかったA子さんは「口を開けてかめるようになり、本当に良かった」と語る。

厚生労働省が16年に実施した調査では、口を大きく開けたり閉じたりした時、「顎の音が鳴る」と答えたのは15.0%、「顎の痛みがある」は3.3%だった。
しかし、顎関節症は自然に改善することが多く、患者の約7割は治療しなくても軽快するという。

このため、治療の初期段階では、かみ癖などの悪い習慣を改善する生活指導や開口ストレッチなど、患者の負担が少ない方法で様子を見るのが基本だ。

かみ合わせ治療には、歯を削る、かぶせ物をする、歯並びを矯正する――などがある。
いったん始めると歯を元の状態に戻せなくなるため、日本顎関節学会の診療指針では初期治療で行うことを推奨していない。

矢谷さんは「顎関節症の治療で歯を削るなどして調整した結果、かえって症状が悪くなったと訴える患者は少なくない。いきなり歯を削るような治療はすべきではない」と話している。


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