予防審美  
小林歯科クリニック  
 
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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】

2016年05月14日(土) 薬でショック−3

勤務中に倒れ、意識失う

朝日新聞によると・・・

2015年10月、兵庫県の准看護師の女性(49)は、勤め先の総合病院の内視鏡部門で、検査の準備に取りかかろうとしていた。
受診者に内視鏡を入れる前に、「キシロカイン」という麻酔薬をスプレーでのどに吹き付ける処置で、女性はこの薬にアレルギーがある。

スプレーをするとき、女性はマスクと手袋をし、肌が出ない感染防護用のエプロンを身につけていた。
噴射した薬が自分にかからないよう、なるべく腕を伸ばして体から遠ざけてもいた。


               女性が落としたのと同型の麻酔薬 ↑

いつも通り、薬の瓶にスプレー用のノズルを付けようとしたが、うまくはまらなかった。
力を入れてノズルを押し込んだところ、瓶を落としてしまった。瓶が割れ、薬がこぼれて床に広がった。

「早く拭かないと」

アレルギーのことが頭にあり、慌てた。近くの紙おむつをつかみ、しゃがんで薬を吸わせ、ごみ箱に捨てた。
マスクをしていても蒸発した薬を吸い込んだようで、次第に気分が悪くなった。

ログイン前の続きスプレーを終え、受診者の頭が動かないよう押さえているときに、耐えられなくなった。

「キシロカイン吸った」

そうつぶやくと、しゃがみ込むように床に倒れた。
顔も手足も蒼白になった。
呼吸が乱れ、酸素が足りなくて唇が赤紫色になるチアノーゼを起こした。
吐き気がしてえずいた。

約30年前に虫歯治療の麻酔薬で初めてアレルギーが起きたときよりも、ずっとつらく、症状も重い気がした。
血圧の低下と意識の障害が伴うアナフィラキシーショックという状態だった。

「今日は死ぬな。もうだめだ」

意識が徐々に薄れていった。

近くにいた消化器内科の医師にその場で酸素吸入や、血圧を上げるアドレナリン注射などをしてもらった。
救急外来へ運ばれた後、ステロイド剤や2度目のアドレナリン注射などを受けた。

瓶が割れてから約1時間後、ICU(集中治療室)に移され、意識が少しずつ戻ってきた。
気付くと、顔見知りの職員たちに取り囲まれていた。

「恥ずかしい」「これ以上迷惑をかけたくない」。
そんな思いから「もう、うちに帰りたい」と口にした。


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