縄文時代(↑ 2体共、岩手県蝦島貝塚で発掘された男性のもの)と渡来系弥生人(↓ 2体共、佐賀県吉野ヶ里遺跡で発掘された男性のもの)の歯は、ずいぶん異なっています。一般的に、縄文人の歯は小さく、渡来系弥生人の歯は大きいようです。さらに、例えば、上顎切歯の舌側は、縄文人では比較的平らだが、渡来系弥生人では中央が深くくぼんでいます。これは、シャベル形と呼ばれる特徴であり、現代人では北東アジアに特有な形態です。