予防と審美 |
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小林歯科クリニック |
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1994〜 小林歯科クリニック
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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】
2012年10月24日(水) |
「食」を支える口のリハビリ |
今朝放映のNHKくらし☆解説で・・・↑ という特集を組んでいました。
口からものを食べる機能が衰えているお年寄りが増えています。肺炎や窒息、低栄養などの原因にもなっています。口から食べる楽しみを取り戻すには、適切なリハビリが必要です。家庭でできることは何か、考えます。
以下、番組内でのキャスターと解説委員のやり取りです。
健康な人は、ごく当たり前に食事をしているんですけれども、脳卒中などの病気で後遺症が残って、麻痺が残ったりした場合そうしたことがなくても、高齢になりますと舌を動かす筋肉が衰えたり、唾液の量が減ったりして食べる力が衰えていくんですね。
例えば、こうした症状。 食事中にむせる食べ物をこぼす口の中に食べ物を溜め込む飲み込み難いと感じる、こうした症状がしばしばあると、食べる力が低下してきた恐れがあるんです。 高齢化に伴って、自分で食べることがなかなかできない人たちが増えているんですけれどもそうした人たちが、安心して口から食べられるように支援するというのが、口のリハビリなんです。
具体的には、どういうことをするんですか。
口のリハビリを受けて食べる喜びを取り戻した男性のケースを例にお話しします。 Bさん、脳梗塞を起こして入院をして自宅に戻ってきたときに撮った写真がこちらです。 麻痺が残って口から食べるのが難しいと判断されたので胃ろうといって胃に穴を開けて管で栄養を送り込む方法で戻ってきたんです。 寝て過ごすことが多くて表情もこわばっています。 Bさんは、その後かかりつけの医師のすすめで口のリハビリを始めます。 それから2年7か月経ったときの写真がこちらです。
同じ方ですよね。
笑顔も見られます。 人工栄養ではなくて口から普通に食べられるようになったんです。 本当に、表情が違いますね。 それだけではなくて、生活も大きく改善しました。 以前は寝て過ごすことが多かったんですが座って過ごす時間が増えて、言葉も出るようになりました。 何より、新しいことに挑戦する意欲も出てデイサービスに通うこともできるようになったということです。
こうした変化を見てみますと口から食べるということは生きる原動力なんだということを本当に感じますよね。 大切なことなんですね。 具体的にどういうリハビリを受けたんですか。
まず、飲み込む力がどの程度なのか、内視鏡などを使って専門的な検査を行います。 検査結果に応じて、リハビリが始まるんですけれども唇や舌を動かす訓練をしたりほおや、のどのところをマッサージをしたりこうしたところがやわらかくなると飲み込む力が高まっていくためです。 このほか、口の中をきれいにする口腔ケアや入れ歯の調整それから、重要なのは食べ方の調整だということなんです。 食べる姿勢食べ物のかたさ形態、一口の量などをきめ細かく調整していくんです。 Bさんの場合には、かかりつけのお医者さんや歯医者さん、訪問看護師やリハビリの専門家そうした人たちが協力をして粘り強く、このリハビリを行った結果、普通にごはんが食べられるようになったということです。
胃に直接送る胃ろうをつけていても、口のリハビリをすれば誰でも口から食べられるようになるんですか。
状態によって違いましてリハビリを行っても食べられない人も出るということです。 ただ、胃ろうを行っていても、こうしたリハビリをしたり、食べ方を工夫したりすれば少量を口から食べることができる可能性もあるので諦めないでほしいと専門家は話しています。 少しでも口から食べられる喜びは大きいですよね。 口のリハビリというのは食べる楽しみを維持するために大きな役割を果たすんですけれどももう1つ、飲み込む力が低下したために命にかかわる問題が起こるんですがそれを軽減するためにも役に立つんです。 こちらは、肺炎による死亡者数を表したグラフです、だんだん増えていて去年は12万4700人とこれまでで最も多くなっています。
肺炎と、飲み込む力は関係してるんですか。
誤嚥性肺炎というものがあります。 食べ物やだ液を、誤って気管に入れてしまって、炎症を起こして起こるものです。 このうちの70%以上は誤えん性肺炎だと考えられています。 そのほか、食べ物をのどに詰まらせる窒息食べる量が減って起こる低栄養なども飲み込む力が低下したために起こる問題です。 こうした人たちが口のリハビリを受ければ誤えん性肺炎や窒息が起きるリスクが減っていく、そうした効果もあるわけです。
まさに口のリハビリは命を守るリハビリでもあるんですね。 自分が受けたいと思ったときどこに相談したらいいんでしょうか。
地域の高齢者の総合相談窓口になっている地域包括支援センターは身近なところにあります。 相談していただきたいと思います。 このほか口のリハビリの専門家で作る日本摂食・嚥下リハビリテーション学会このホームページにも相談を受けてくれる医療機関の一覧が載っています。 最近は、病院の中に専門外来を設けるところもありますし実は先週、全国で初めてといわれている口のリハビリ専門のクリニックが東京にできたんです。 ただ、地域によって取り組みに差があるのが現状でして、誰でも希望する人が口のリハビリを受けられるような体制を整えることが重要だなと思っています。 ここで、最初に予告した自分でもできる予防の体操、ぜひ教えてください。 いくつかあるんですが、きょうはリハビリの第一人者といわれるF医師が提案している体操もご紹介します。 食べる前に行う体操です。 口を閉じたまま、ほっぺたを膨らましたり、すぼめたり、これを2、3回繰り返す。 そして舌を前に出したり、左右に動かしたりこれも2、3回繰り返す。 こうしたことで、緊張がほぐれて飲み込みやすくなるということなんです。 下の2つ、こちらは飲み込む筋力を鍛える運動です。 額に手を当ててちょっと押さえながら下を向く。 1、2、3、45回目のところで少し止める。 もう一方の手で、のどに手をあてていただくと収縮するのが分かると思います。 筋力が高まるということです。
額にあてる手で抵抗をつけているわけですね。
もう1つはペットボトルを使ったものです。 ペットボトルに穴をあけてストローを差し込んで水を入れて息を長く吹き込むということです。 実物を用意しています。 ポイントはストローを差し込むここの穴、あまり大きいと効果がないので千枚通しなどでぎりぎりストローが入る大きさにするということです。 ふたの緩やかさで調整ができます。 始めのうちは緩くして吹き込む。 だんだん慣れていくとふたを強く閉めて吹き込む強くするほど筋力が鍛えられるということなんです。
こうしたことを一日に数回やればいいということなんですね。
こうした体操だけではなくて日ごろから、よくかんで食べる。 口の中をきれいにする。 歯を大切にする。 よくおしゃべりをして、楽しむということも口の機能を維持するためには、とても大切だと言われています。 きょう、お話を伺って口のリハビリというのは、口の力を維持するという、本当に食べることで命にもかかわってきますよね。
こうした運動をして維持するのは非常に大事なんだと思いました。
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