予防と審美 |
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小林歯科クリニック |
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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】
2012年04月13日(金) |
歯の地域格差 解消へ |
読売新聞 ヨミドクターによると・・・
福岡県から北西約140kmの日本海に浮かぶ離島、長崎県対馬市。厳原(いづはら)南保育園の4、5歳児クラスで、昼食後の日課が始まった。
歯磨き後、園児のコップに、保育士が1口分の液体を入れる。園児は約1分間、ブクブクとうがいをすると、慣れた様子でコップにはき出した。
濃度の低いフッ素入りの水で口をゆすぐ“フッ化物洗口”。 歯の表面のエナメル質が溶け出すのを防ぎ、溶けた部分を修復する虫歯予防だ。 全国の保育園、幼稚園、小中学校の1割が導入し、対馬市は全ての保育園と幼稚園で、4、5歳児を対象に行っている。
1995年度当時、全国平均の3歳児の虫歯数は2.19本、長崎市保健所管内で3.16本だったのに対し、対馬保健所は5.32本。 同じく離島の上五島保健所の6.67本に次ぎ多かった。離島は県平均に比べ、1歳以上平均寿命も短い。
島は1次産業が中心で共働きの世帯も多い。 親は高卒が中心だ。 3歳児の虫歯の地域格差は親の学歴が影響するという研究もある。 保育園長の素花(そばな)真澄さん(59)は「以前は菓子やアイスを食べながら登園する子供がみられた。忙しい親が子供の歯を気遣う余裕はなく、虫歯予防の意識も低かった」と振り返る。
危機感を抱いた対馬市歯科医師会が注目したのが、新潟県が70年から取り組んできたフッ化物洗口だ。 同県は12歳児の平均虫歯数が0.68本と12年連続で日本一少ない。
同歯科医師会は導入に向け、親や園の職員への説明会を重ねた。 99年度には4歳児で5.8本、5歳児で6.75本だった平均虫歯数は、2011年度にそれぞれ3.5本、4.5本に減少した。 保護者からは「歯磨きの意識が高まった」との声が目立つようになった。
長崎県は10年、「歯・口腔の健康づくり推進条例」を施行した。 新潟県に続き、「歯の健康格差の是正」を目標に盛りこみ、フッ化物洗口の促進も明記した。
永久歯が生えそろう中学生ごろまで続けるのが望ましい。 市歯科医師会は現在、小中学校での実施について教育委員会と交渉中だ。
東北大歯学部准教授の相田潤さん(公衆衛生学)によると、歯の健康は健康寿命に関係する。 歯が20本以上残る高齢者に比べ、19本以下でよくかめない人は脳卒中や心筋梗塞、肺炎による死亡の危険性が80%以上高かった。 認知症の危険も高まる。 相田さんは「全ての子供に行き渡るフッ化物洗口による虫歯予防は、生涯にわたる健康格差の是正につながる」と話す。
フッ化物洗口は有効な予防法の一つかと思います。 モチロン“万能”という訳ではありません。 でも、頭から否定する歯科医師がいるというのも悲しい現実です。
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