鉄道を中心に、陸海空の乗り物の展示や調査研究活動の拠点として、幅広い世代に親しまれてきた神田の交通博物館が、70年の歴史にピリオドを打った。同館は85年前、東京駅北側高架下に開館した鉄道博物館が前身で、関東大震災で被災したのを機に、1936年現在地に移転したもの。その後、自動車や船舶、航空を含めた交通機関の歴史や未来を、実物や模型で常設展示してきた。重要文化財の1号機関車や1号御料車などを含む約25万点の資料を収蔵しているとのこと。実物の車両に触れ、鉄道模型を動かすことのできる先駆的な展示手法は、人々の心をつかみ、その後の博物館のモデルになったとも言われる。通算の入館者は約3000万人に上ったが、如何せんバリアフリーでない点や、建物の老朽化によって、長い旅路を終えることに相成った次第。さて、4月26日、5月7日に続き、実は、今日も旧万世橋駅の遺構を見学したのだが・・・ちょうど同じツアーに、N●Kの取材クルーが同席していたので、モシヤ?と心配していたら・・・案の定、12時と19時のニュース(全国ネット)に私@小林、チョコッとだけ顔を出してしまった。「見たよ〜!」って、ご連絡をいただいた方々には、心からお礼を申し上げたいと思う。一方、お食事中だった方にはお詫びを申し上げる(笑)。ところで、報道では、今日だけで約14,000人が来館したとのことだったが、終日まさに館内は“ラッシュ状態”だった。来年10月には、さいたま市に新設される鉄道専門の博物館として生まれ変わるそうだが、やはり、惜別の念を込めて・・・さようなら、そして、ありがとう!