予防と審美 |
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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】
2005年12月01日(木) |
歯周病菌 標的は血管 |
読売新聞の医療ルネサンスに、「歯と全身の病」というシリーズが掲載されたので、抜粋&加筆の上、転載する。
さて、4日目の今日は、国の特定疾患(難病)に指定されているバージャー病に罹患したBさんの場合・・・
スニーカーのかかとに指をあて、足を入れた時、靴と足の間に挟まれた右手中指の先が、血に染まった。 つめの部分がちぎれ、切断面から骨が見えた。 Bさん(25)が、20歳の時のことだ。手や足の末梢(まっしょう)血管が詰まり、ひどくなると指先などが腐る難病「バージャー病」が原因だった。
指先は数か月前から化膿していたが、強い痛みはなく、放置していた。 今年になると、右足の甲や指が紫色になって激しく痛み、右足の指1本を切断しなければならなかった。 Cさん(56)も2年前からバージャー病が重くなり、9本の手指を次々になくした。 Bさんは調理師の夢をあきらめ、Cさんは測量の仕事を失った。
2人はバージャー病以外にも共通点がある。 歯茎が後退して歯がぐらつくなどの重い歯周病。それに喫煙者だったことだ。 T大血管外科のI先生は今夏、「バージャー病と歯周病、喫煙には密接な関係がある」と発表した。 I先生らがバージャー病患者を調べたところ、全員が歯周病で、いずれも中程度から重症だった。 患者の足などから採取した血管組織14個のうち、13個から歯周病菌が発見された。
歯や歯茎のすき間にとりつく歯周病菌は、歯肉炎や歯周炎の原因として知られる。ところが、某研究所Hさんは「歯周病菌の“標的”は歯茎ではない。大好物の鉄分が豊富な血管に入り込もうと狙っている」と語る。
歯周病菌は酸素に弱く、酸素が運ばれる血管内では長く生きられないという見方もある。 だが、酸素を避けるように血液中の血小板に潜り込む様子が、実験で確認されている。たとえ死んでも「死骸を核に、血管を詰まらせる血栓ができたり、血管の炎症の原因になったりする可能性がある」とI先生は指摘する。
脂肪やコレステロールなどが付着し、詰まり始めた中高年者の血管にも「歯周病菌はとりつきやすい」とI先生はみる。 歯周病菌は、糖尿病と関連があることをこの連載で既に紹介したが、動脈硬化の原因にもなりかねないのだ。
バージャー病は、喫煙が症状悪化の要因でもある。 BさんとCさんは当初、I先生に「禁煙が一番の薬です」と強く勧められたものの、やめられなかった。 病状が進んで「たばこはこりごり」と言う2人は禁煙し、今後、歯周病の治療を受けることにしているという。
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