TOM's Diary
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2012年12月12日(水) |
中央道笹子トンネル崩落事故 |
まぁ、10日も経てば話題にも上らなくなるのは仕方なかろう。 総選挙まっただ中、北はミサイルを発射するし、10日も前の事故なんてニュースネタとしてはフレッシュではなくなってしまうのかもしれない。
ところで、この崩落事故の原因だが、どうもしっくり来ない。 つり天井を吊っていたボルトが抜け落ちたせいで、崩落したと言うのだが。
実際にはつり天井と言うよりも、トンネルの上部、天井付近にドブ板の用に天井板が載っていて、その中央付近がたわまないように吊ってあるような構造になっているように見える。 つまり、仮につり金具が抜け落ちても、ドブ板のようにすぐに落ちることはないのではないかと思う。
言い方を変えると、つり金具は何年も前から抜け落ちていて、天井板が振動しやすくなっており、振動のストレスで応力が集中する天井板の中央付近で急速に劣化が進み、崩れ落ちたのではないかと思う。
打音検査をしていなかったとか言われているが、何年も前につり金具が抜け落ちていたのなら、打音検査をしていなくても、ぐらついているとかなにか判ったのではないかと思う。もし、判らなかったとしたらよっぽどの手抜き検査をしていたのではないか。
竣工したのが1975年と言うことだが、そのころのコンクリートは海砂が使われていて品質が劣るのではなかったかと思う。そんなことも判っていたはずである。つり金具の抜け落ちも天井板の劣化もそのつもりで対策しておくべきだったはずだ。 その辺りの対策がとられていなかったのだとしたら、まったく馬鹿げた話である。
想定外とは言わせない。
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