TOM's Diary
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2006年05月24日(水) 佐賀

佐賀に最後に行ったのは・・・1回しか行った記憶はないが・・・かれこれ7、8年も前のことだろうか?

ホスト屋さんがうちの装置との通信テスト中に装置がまともに動作しなくなってしまったということで調査に。リリース直後の装置と言うこともあり、サービスマンでは対応不能と言うことで、サービス部門から本社の技術へ応援要請が入ったためだ。客からは金は取れないし、装置を壊したホスト屋さんに請求するのがスジだが、本来現地サービスマンが対応すべきところ、社内のトレーニングの不備もあり、請求できるのは、修理費用2h分程度。もちろん本社からの旅費は請求できないし、技術者が行くと割高だし、その分は担当営業が、営業費用でなんとかするから、できるだけ安く上げたいとの要望もあり。電話で話を聞いたところ、日帰りで済みそうな内容だ。できればご当地のうまいものでも食って、うまい酒も飲みたいので、最終の飛行機で帰るようプランニング。

さて、自分の作業はさっさと済ませ帰ろうかと言うところで足止めを食う。
ホストコンピュータとの通信テスト中で、通信がうまくいかないので装置の確認をしてくれとのこと。聞くところによると1週間もこの現象で悩んでいるらしい。
いやいや、エラーを出しているのはうちの装置だが、ホストのからの情報が間違っているためのエラーである。勘弁してくれ。
うちの装置の問題ではないのだが、仕方がないので一通り確認。確認と言ってもエラーの内容からすると、確認する点はほんの数箇所。5分ほどで済んでしまう。少しサバ呼んで、10分くらい調査のフリ。やはり装置が出しているエラーは正しいようだ。

確実なのは通信ログを見ること。ホスト屋さんが悪いにせよ、うちが悪いにせよ、ログをみればすぐに判る。通信ログを見せてくれと言うが、ホストの担当者はなかなか見せてくれない。本社に見せてよいか問い合わせてると言うが、結局見せてもらえずじまい。秘密にすることでもなかろう。秘密保持契約だって結んでいるはずだ。深夜まで付き合わされて結局その日は撤収。

日帰りのはずが・・・

翌朝、ホスト会社のエライサン登場。
お客さんを含めて対策会議開始。
うちは平社員(ワタシ)一人。
会議の方向性としてはうちを悪くする方向のようだ。エライサンの、おいらの対する態度から一目瞭然。

開口一番、ログを見せろと言ってみる。
ホストの不具合なんだからそっちで調査するのがスジだが、もう一週間も作業が遅れているようじゃないか。客にこれ以上迷惑をかけるわけにも行かないだろうから、調査協力は惜しまない。第一歩としてログ見せろ。

客の指示でようやくログのプリントアウトがワタシの前へ。ドンと、分厚い紙の束。おいおい、現象発生時のログだけありゃいいでしょ、紙の無駄、資源破壊!てか、ホスト屋さん、あんたたち、これを隅から隅まで調べてたの?はなはだ疑問。

ホスト側、「うちはログは散々見ている、おかしなところはない、メーカーさんがエラーだしてるんだからちゃんと調べてもらわないと困る。一週間も無駄になってるんだ!」と、しゃべり続けている。
一週間無駄にしたのは、そっちじゃろ?そんなもん、現象出てすぐに言ってくれりゃ、すぐに調査のお手伝いしに来たのに、黙ってるのが悪いんじゃない。客の表情もそんな感じ。その間、ワタシは手帳からエラーの発生した時間を確認し、プリントアウトをめくっていく。該当の時間発見、ホストからの情報に桁落ち発見。原因究明に要した時間3分。ホストのエライサン、まだうちを悪者にしたいようで、しゃべりつづけている。しばらくしゃべらした後、発言のタイミングをうかがう。

「で、メーカーとしてどう対策するつもりですか?」
ホスト屋さんのエライサン、こちらに向かって強い口調で問いただす。
「ええ、対策ですか?特にないですが、原因見つけましたんで、すみませんが、ホスト屋さんのほうで、ここ直してください」
それから、プリントアウトを囲んで、問題点の確認をお客さんにしてもらう。ホスト屋さんはぐうの音も出ない感じで、エライサンはムッとした顔、担当者はおとなしく修正に応じる。

お客さん、「あ、メーカーさんはもういいですよ。ホスト屋さん、ちょっと残ってください。改まって話があります。」
あぁ、ホスト屋さん、昨日のうちにおいらにログを見せてくれていれば・・・客に大見栄切った後、あっさり自らの不具合箇所を指摘されちゃって・・・かわいそうに。担当者は感じのいい人だっただけに・・・

修正が終わって、動作確認して(客はホスト屋さんにやらせとけと言うがここは好印象を与えておかねば)、ようやく開放。ちょうどそのころ現地のサービスマンが様子を見に来る。「あれ?まだいたの?」
「これこれしかじかで・・・・」
「あぁ、あのおっさんねぇ」
どうやら評判よろしくないようで・・・

ホスト屋さん、担当者が缶コーヒーを一本奢ってくれたものの、エライサンなんて顔も合わせようとしない。予定外の作業分費用はこちらで持っても良かったものの、対応が悪いので、当初修理費用だけの請求の予定だったのを、本社からの出張費用と技術料(技術力を駆使したのはたったの3分と言えども、なにしろ本社の技術マンですから、割高です!)しっかり請求させていただきました。

佐賀の小学生ひき逃げ事件のことを書こうと思ったのだけど、違う話になってしまいました。


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