TOM's Diary
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ただでさえ、ヒューザーだのアネハだのと揺れているのに、 なんというニュースだ。 ・・・と思ったのは、急遽盛岡へ出張へ行く日の朝。
そんなことは忘れて、会社に着くころにはすっかり忘れて、 出張の準備。お昼前に出なければ約束の時間に間に合わない。 宿の手配は盛岡の営業所にお願いをして、こちらは持ち物 チェックや電車の時間の確認などあわただしく準備を整える。
営業所からは東横インが取れたと連絡が入る。
よし、よし、宿はOK。 ところで東横インって・・・?
客先での作業を終えてタクシーに乗り「東横インへ」と告げる。 フロントはえらく混雑していて、少し順番を待つ。 待っている間前の人とフロントとのやり取りを聞いていると 「ニュースでお騒がせしている件について社長からのコメントが ありますのでご一読ください」と紙切れを一人ひとりに渡して いるようす。
あぁ、そうだ、今朝のニュースでなんか言っていたなぁ〜。
なかには、「ニュースってなに?」とフロントに聞き返している 客もいる。ニュース見てないな。 私の順番が回ってきて、紙切れを貰う。エレベータの中で その紙切れを読む。
「お詫び」で始まるその紙切れはB6サイズの小さな紙切れ。 「1月23日にオープン致しました・・・・市の条例に違反 したことは誠に申し訳ございませんでした。 すぐに元に戻し、社会に対する信用を取り戻す努力をいたします。 なお、早急に対策委員会を設置し・・・全ホテルについても、・・・ 該当する案件であれば、至急是正措置を講じるようにいたします。 ・・・」 かなり省略したが、体裁はともかく(急いで作った感がにじみ 出ていてむしろよい?)、内容はきちんとしている。 さすがは大手のホテルチェーンの中でも規模の大きい部類に はいる東横インだけあってしっかりしている感じがする。
エレベータを降りて部屋に入り、テレビをつけると、ちょうど ニュースをやっている。画面に写っているのはまさに今貰った 紙切れの人物、東横インの社長だ。
なんと言ったらよいか、今手元にある紙切れと雲泥の差がある 人物だ。おそらくこの紙切れの文章は側近が書いたのであろう。 この社長がこんなしっかりした文章を書けるとは思えない。
正直、社長の言っていることは、本音も本音、ぶっちゃけ過ぎな くらい本音トークをしているとは思うし、社長の気持ちもとっても よく判るのだが、普通、こういうときはうそでも「ごめんなさい」と、 余計な言い訳なんかはしないで素直に謝るものではないか? どうして、ここで本音トークなんかしているんだ?と実に不思議である。
これが友人かなにかに話をしているんだったらともかく、記者会見で このコメントは、あまりにも常識はずれと言うか、なんと言うか・・・
今日、これから泊まろうかと言うホテルが不祥事を起こしたことは あまり気にならないが、ホテルのフロントの対応のよさや、 紙切れの文章から受けるイメージと社長とのギャップに一抹の 不安を覚える。
窓から外を見るとビジネスホテルがいくつも見える。 あっちに変われないかなぁ〜と思った人はたくさんいるのでは ないかなぁ?
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