TOM's Diary
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先々週トヨペットでマークXとマジェスタの試乗をさせてもらった。
自分の車の12ヶ月点検の待ち時間の間、MC後のアルファードの 話や発表になったばかりのハリアーハイブリットの話から試乗車の 話になり、そのまま試乗させてもらった。
まったく同じコースを同じように試乗したのだが、同じセダンで ありながらまったく異なるコンセプトのクルマを比較するように 試乗するのはとても面白かった。 とくにマジェスタはとても力のあるクルマなのだが、ゆったり 運転するのが楽しい感じのするクルマで、高速道路をゆっくり ながしているおじさんたちの気持ちがとても良くわかった。
そうは言っても、ただ安楽に走れると言うだけではない。 ディーラーの試乗車と言うことで試乗コースは街中だが、交差点を 曲ってすぐの立ち上がりでアクセルを床まで踏み込むとどちらも FRらしく、運転する楽しさがある。 きっと山道を走らせればどちらもとても楽しく運転できるであろう。
さて、今日はかみさんのクルマをクライスラーに持っていった。 そこにあったのはクロスファイア。 クライスラーブランドの2座スポーツカーであるのだが、 ベースはメルセデスで、その昔VWカルマンギアを製造していた ドイツのカルマン社で製造しているクルマである。
とても興味を惹かれるクルマであるのだが、買おうとまでは思わない。 が、試乗して見ろといわれれば試乗してみたくなる。 運転席に座ると、スポーツカーらしい演出で走りたい気分にさせる。 センターコンソールの小物入れの蓋を開けたりしてみるととても 安っぽく、500万(近々100万ほどプライスダウンされるらしい) もするクルマとは思えないが、これはあくまでスポーツカーだと 思えばなっとくはできる。
走り出して最初に感じるのはボンネットの長さ。これは普段、鼻の 短いアルファードに乗っているせいかもしれない。が、意外と取り 回しは難しくない。きちんとボンネットが見えるからだろうか。 アクセルを吹かすととても良い音がする。が、レスポンスが今一つ。 低速トルクが低いのか?それともトルコンが滑っているのか? サスペンションもスポーツカーとはほど遠い感じで、ステアリングも スポーツカーらしいクイックな感じに欠ける。
これならマークXの方がよほどスポーツカーらしい感じがする。 たぶん、ハイウェイでこそよさが引き出せる感じである。 子供が独立して定年を迎えたか迎える直前の夫婦がふたりで ドライブするのにはちょうど良い感じのクルマだが、それなら 小物入れの蓋の作りももう少し重厚な感じにしたほうがよいだろう。 それに、運転席のシートは中年のおじさんが乗り降りするには ちょっと辛そうな感じだ。
日本で売るにはもう少しスパルタンにしないと売れないだろう。 本国では6MTがあるそうだが、せめてそれを導入してはどうだろうか?
ただ悪いことばかりではない。後輪のすぐそばにお尻を置くドライビング ポジションと、FRというレイアウトはやはりスポーツカーらしさを 垣間見せる。試乗したのは交通量の多い街中だったが交差点の立ち上がり でアクセルを踏み込んだ感触は運転の楽しさを予感させるものだった。
そんなこんなで立て続けにいろんなタイプのクルマを試乗したのだが、 共通して言えるのはFR車はやはりおもしろい。 どのクルマもスポーツカーではないので、本格的に走り込もうと言う 向きにはお勧めできないが、普段の足として使いつつもたまのドライブ も楽しく走りたいという人にはお勧めできるかもしれない。 (クロスファイアに関しては普段の足には使いづらいと思うが・・・)
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