TOM's Diary
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2004年06月21日(月) |
S氏シリーズ「天国へのハシゴ」その6 |
(6月20日の続き)
秘密組織の幹部たちはS氏の発明の新たな使い道を模索していた。 注目したのは「好きな夢を見ることができる装置」であった。
敵のスパイを捕まえても、拷問はできない。 だが夢の中のことまでは制限されていない。 しかも夢の大半は起きれば忘れてしまう。 口を割ったことさえも、忘れてしまうのだ。
そして、それは一見成功したかに思えた。 夢の中で敵のス僖い魯魯轡瓦鯏个蠅弔鼎院?鋲箸班坩造砲気い覆泙譟 自分は死んだと思い込み、まんまと夢の中で口を割ったのだった。
だが、敵のスパイが夢の中で話したことを聞くことはだれも出来なかった。 それどころか、敵のスパイが夢の中でこちらが知りたいことを本当に白状したのかどうかも判らなかった。
なにしろスパイの夢の中での出来事だ。 敵のスパイの夢の中にでも入らない限り無理な話であった。
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