宿無しは、渋谷で見つけたネットカフェにお世話になることにした。 ここには、いろいろな人が集まると、前にニュースの特集で見たことがある。 しかしまさか、自分がここにお世話になるとは思わなかった。
…でもまぁ、カラオケ屋のオールナイトより・・・部屋がきれいだし、飲み放題だし。 そんな理由だった。
待ってる最中、自分がどうしようもなく孤独に思える。 まぁ、今回の旅は、かなり孤独との戦いだったのかもしれない。 朝に、名古屋の友人と会えたことも、半分奇跡に近いものだし。
今回は、ネットで知り合った人たちと会えたし、普段じゃ見つけられないようなものもたくさん見つけて、かなり満足だった。 ただ、自分がここの人間ではない、という、漠然とした、孤独感はぬぐいきれない。
カラオケしてても、お茶を飲んでも、その思いは消えず、今、こうしてネットカフェで一人、モニターに向かっていても、どこか楽しくない、寂しい自分がいる。
友人に合いたい、人と話をしたい、と思う自分がいる。 その一方で、旅の疲れか、眠りたい、というどうしようもない欲求もまた、ある。
でも、きっと今は、とても寂しいと思う。 寂しくて、寂しくて。
でも、散々逃げたくて、逃げ出してきた日常はここにあるわけではなく、自分は今、非日常の中で生きているのだ。 この生活は、非日常である。 そう自分は思ってる。
だからこそ、こんな体験もできるし、日常に戻る決心も、非日常に逃げ出す準備も、できるんだと思っている。
ただ、今回は、うれしさと楽しさと、寂しさ、孤独の差が、少し開きすぎただけ、だと思っている。
明日は、秋葉原で遊んで、帰る。 何かいいものがないだろうか。
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