Leaflets of the Rikyu Rat
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(日曜の出来事を記す)
同じ大学の同じ学部の同じ学科に友達がいた。 その友達が実はゲイだったということが分かったのは二ヶ月と少し前だ。 一年間英語を隣りに座って受けていたのに全く気付かなかったのだ。 (彼がゲイだと分かった経緯については当時のmixi日記に記しているので割愛)
その友達に日曜に神戸へ行こうと誘われており、予定通り行くことになった。 彼の友達のゲイの方や、更にその友達のゲイの方も同行するという。 十二時半に梅田BIGMAN前で集合。
若い。
ということが第一印象だった。 二十歳が自分を含め三人、二十一歳が二人、二十二歳が最年長で一人。計六人。
タイプな感じの髭の方がいらっしゃった。(髭の形状がタイプだということ。) けど「純粋に友情を育む日なんだから不純な目的で来ないでね」 と見透かされたように友人に言われていたため 髭髭言うことはとりあえず断念する。後に言いまくったけど。 だって僕の髭への気持ちはとても純粋なのだ。(屁理屈。) まあ、彼氏持ちの方に手を出したりはしないのが信条だ。 口は出すけど。
阪急神戸線の電車内にて早速 「髭触っていい?」と目を輝かせながら聞いてみたらば「えっ・・・」とヒかれた。南無。
そんなこんなで神戸を練り歩く。
南京町にて中華料理 元町高架下を物色 港へ行き観光船に乗船 スイーツハーバー等。
その後は梅田に戻り東通商店街の居酒屋にて酒を飲む。 僕が少し喋りすぎたかなあ?と言う印象があるので 今度はみんなの話をじっくり聞きたいと思う。
神戸(三宮)へ来るのは三度目だった。 一度目と二度目は先月別れた彼とだいぶ昔に来た。 何が悪かったのか、神戸へ行く度にいつも喧嘩になった。 元町の高架下も二人で歩いた。 船なんて乗ったのはりゅう兄に会いに行った時以来だ。 いろいろ思い出して、少しだけぼーっとしていた。
ただ、すごく楽しかった。 考えてみれば同年代のゲイの友達は本当に少ない。 三十路前後のひととしか付き合ったことは無いし、 一年以上働いているけれどもバイトで来る客も 同世代の人間なんて一握りしか見たことが無い。 (三十代サラリーマン中心の店なので。) なので頗る新鮮だった。
新鮮なのは年齢のせいだけでは無いだろう。 彼らはただ若いというだけでなく、“染まって”いなかった。
所謂“リアル”でのゲイコミュニティへ積極的に出てきている人間とそうでない人間との差は大きい。 (ネット上と、実際に飲みに出るのとではそれだけで受ける影響は全く変わると思う。)
大学の部活の友達と会話しているような感覚であった。 ただ、全員がゲイであるという点において特殊性を兼ね備え、 それのおかげで普段感じることは出来ない充足感、安心感を得たのだった。
できることならみんな今のままでいてほしいなあと思ってしまった。 そう思うべきでは無いと思うし、 僕が止めても皆それぞれの道をこれから歩んで行くのだと思う。けれど、 ゲイというアンダーグラウンドな世界に足を踏み入れたがために 心が荒んでしまったそのときには、今日のことを思い出して欲しいなあと思う。
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