航宙日誌
『革命戦記』と輝&Ark☆の珍道中?

2011年10月23日(日) 未開の地へと──隠蔽捜査☆

 輝が警察物やミステリーも好きなのは随分、前に日誌で語ったことがありますが、最近、読んだ今野敏氏作『隠蔽捜査』シリーズ──警察小説として、とっくに超有名作品なのですが、手に取ったのはある種の偶然でした。
 『彩雲国物語』完結で、めっきり新刊買いが『レギオス』くらいになってしまい、何か手を出そうかなぁ、とか前に日誌で、こぼしたものの、結局、未開拓のままでした。
 それでも、本屋をふらつくことは多く、最新刊単行本のコーナーに、平積みされていたのが今野敏氏の『隠蔽捜査』と佐々木譲氏の『警官の条件』 新潮社の警察小説フェア?のチラシもあり、まず、それを一読してみた。

 特に目を引いたのが『隠蔽捜査』の粗筋や人物相関図。警察官僚《キャリア》が主人公? そこからして、異色。キャリアといえば、数ある警察ドラマや小説では憎まれ役やら厄介者扱い揃い。話の解るキャリアなんて、そう何人もいない。
 それが主役で、どんな話なんだ? と興味が湧くのは当然。しかも、相関図には幼馴染みの同期がいたり、主人公からして、元は警察庁勤めだったのに、最新刊では所轄の署長になってるなんて、何があったんだ!?
 とまぁ、チラシだけで、興味津々。二巻までは文庫化されているので、即、新潮文庫棚に直行。で、一巻の冒頭を──何ですか、この人、本当に主役なんか!? 第一印象の竜崎伸也は偏見の固まりのような官僚で、いけ好かない奴だった……。
 尤も、それがある種のミス・リードだということは直ぐに見えてくる。同じ台詞でも、竜崎と他の官僚とでは根差すものが違うために、持つ意味合いも全く違うのだということも解ってくる。
 気が付けば、竜崎が次にどういう行動を取るのかが、もう気になって仕方がない始末。
 
 で、結局、文庫化済み二巻を揃えてしまったと……。
 今野氏といえば、昔から名前はよく見るし、多作だし、『ハンチョウ』な『安積班」シリーズは気になるけど、冊数が多くて、揃える踏ん切りがつかないままだったけど、『隠蔽捜査』は現時点で、まだ五冊だから、丁度いいかな、と。
 ただ、この『隠蔽捜査』というタイトルに何となく、覚えもありました。他の書店で、舞台化の帯が付いてるのを見て、思い出した☆ ドラマ『遺留捜査』に公演のテロップが流れていたなぁ、と。主演が同じ上川隆也さんだからか。10月公演て、もうすぐじゃないかと。
 サイトをチェックしてみたら、もうチケットは売り切れ……と輝は思ってしまった。いや、そんな文があったんだよー。
 残念、と思いつつ、十日ほどが経ち、舞台も既に始まった先日、『相棒』を見ていたら、『隠蔽捜査』舞台のテロップが! チケットセンターの番号まで。「え、完売じゃなかったのか!?」と疑いつつ、改めて、調べ直してみると、一般では残ってる日がまだある!!(どうやら、先行販売辺りが売り切れ、ということだったらしい?)
 ともかく、これはチャ〜ンス♪ と即行で電話、チケットGET☆ それも殊に傑作といわれる『果断 隠蔽捜査2』──ダブル受賞作だけのことはある、輝もシリーズ中では一番、好きな話。ここは奮発して、S席にしてしまった^^;
 舞台自体、十年以上、見てなかったし、楽しみな限り☆

 そんなこんなで、今頃な新開拓『隠蔽捜査』 単行本最新刊が出たんだから、次は三巻の文庫化か──っても、アレはちょい微妙な話かもしれない;;; 四巻との落差が激しすぎる★


 <Prev  INDEX  Next>


輝−Hikaru− [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加