航宙日誌
『革命戦記』と輝&Ark☆の珍道中?

2003年08月10日(日) 天に架かる橋

 沖縄から北海道まで、日本各地に爪痕を残した台風10号。何度も海に出ては勢力を盛り返し、再上陸の果てに被害を拡大。今年は最初に迫った台風は記録的に早かったわりには、その後は少ない方で、まともに上陸したのが初めてだっただけに、あんなにも・・・。
 しかし、この辺はまだ直撃コースでもなかったので、それ程ではなかった。幾らか風が強かったが──輝は生まれて初めて、傘をオチョコにされてしもうたが。いや、マジに持っていかれそうになった。

 そんな台風の過ぎ去った後──昨日の夕方には沈んでいく太陽が顔を見せ、そして、東の空には、久々に見る虹が・・・。偶然、窓の外に顔を出した時で、運が良かった。
 北東から東南へ、半円で、あんなにも完璧な虹を見たのは初めてといってもいい。しかも、驚いたことに、その外側にも幾らか薄めのもう一つの虹が!? 二重の虹は、たまにあるというが、輝にとっては、それこそ初めて。最初で最後になるかもしれないか。
 本当に久しぶりだった。一寸した雨では虹も出なくなっているのかもしれない。やはり、空気汚染なども関係しているだろうし。あれ程の被害を出した激しい風雨だったからこそ、もたらされた光景としたら、些か切ないが・・・。
 光と雲による現象はたまに見る。天使の階段やプリズムのように雲に映る虹色の光・・・。いつだったか、よほど条件が良かったのか、真青な空に飛行機雲が縦横無尽──確か、五本くらいは伸びていたのには、ついつい、足を止めて、拡散していくのを眺めていたものだ。
 とにかく、自然は凄い。猛威は恐ろしいが、美しくもある。それを忘れてはいけない、ということだろうか。

 ・・・忘れるべきではないのだろうなぁ。んでもって、現代生活の多くが電気に頼っているということも。
 その台風の影響で一日後の今日、仕事先一帯のブレーカーが飛んだ。てか、確実な情報ではないが、どうも送電線だか高圧線に異常があったらしい。その上、結構の暑さ。きっと、クーラーなどで電気の使用量も上がったのだろう。
 昼前に、一時間半の停電。辛うじて、非常灯の下で仕事していたが、それも時間とともに弱くなっていく・・・。てか、仕事が遅れるぅ。電気がなきゃ、何も動きやしない。水すら出ない。ポンプのモーターも電器が必要だから、当たり前だ。コンピュータも問答無用で落ちた。データは大丈夫だったんだろうか?
 非常灯も最早、限界だろう、という頃に漸く復旧した。それからが戦争のようだったのも、いうまでもない。
 本当に電気の有難味というか──夏に入る前、今夏は電気不足と騒がれていたが、確かに完全に止まってしまうと大変なことになるな。近くの信号も作動しなくなり、交通整理の警官が来ていたそうだ。いきなり、信号が消えた瞬間は・・・ドライバーはそりゃ、恐かっただろうなぁ。
 とりあえず、今年は予想以上の冷夏で、この件に関しては助かったのかもしれない。来年までに電気供給対策をきっちり立てていてもらいたいものだ。


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輝−Hikaru− [MAIL] [HOMEPAGE]

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