今日はお休み。朝から冷たい雨・・・は段々、酷くなり、果ては雷と強風のオマケつき。さながら、冬の台風一過だった。 つーわけで、一日、家の中ですごしていた。で、つけっ放しのTVで始まったのがテレ東の『昼の洋画』 本日は『新弁護士ペリー・メイスン 疑惑の18ヶ月』 何気なく、OPを目で追っていたところ、キャスティングに知った名前──“ラリー・ウィルコックス”!? 決して世界的有名スターではないだろうが、仮に有名人でも顔と名前を一致させるのが大の苦手〜それも外国人はなおさら〜な輝がパッと見でも判別できる数少ない俳優さんなのだ。 何で、そんなに刷りこまれているかというと、彼は“Chips”邦題『白バイ野郎ジョン&パンチ』のジョンなのだ。中学生の頃から、日曜の本放送と深夜の再放送を含めて、ほとんどを見たと思っている。それまで、たまに映画を見るくらいだった洋行渡りTVシリーズものを見始めるきっかけともなった作品がこの『ジョンパン』だった。お陰でかパンチ役のエリック・エストラーダも判る一人だ。 Chipsとはカリフォルニア・ハイウェイ・パトロール。そのパトロール隊員のジョンとパンチをメインにした軽快な物語と広大なカリフォルニアの光景と空にたちまち、引きこまれてしまった。 それまで、普通に見ていた日本製ドラマとは正しく“色や空気”が違って見えたのが魅力的だった。今にして思えば、カメラの視点の取り方が当時の輝にとっては未知のものだったのだろうと想像する。 それから何年か、楽しませて貰ったが、当然、物語は役者が演じて成り立つもの・・・物語では気の合った最高のコンビである“ジョンとパンチ”だが、外の現実の世界ではラリーとエリックは実は犬猿の仲である、との噂も海を遥かに越えてまで、この遠い国にも届いていたりした。(真偽のほどは今でもわからない) 噂を裏付けるかにChipsのファイナル・シリーズではジョンが退官し、パンチは新人相棒ボビーと組んでしまう。そのためとはいわないが、やはり見る側には違和感がつきまとい、何より画面が淋しかった。“白バイ野郎”=ジョンパンの図式は破れなかったとみえ、1シリーズのみで新コンビも終了した。 今は地上波での再放送もなくなったが、ビデオに残した何本かの『ジョンパン』は今でも十二分に楽しめる作品だ。物語の中では気のいい兄貴分的存在だった彼らはやはり、今でも変わらない。懐かしい“人々”なのだ。 『ジョンパン』を皮切りに見始めた洋行ドラマは多い。同じ時間帯で放映していた『フォール・ガイ』『パトカー・アダム30』『エアーウルフ』『探偵レミントン・スティール』『新スパイ大作戦』etc. 他のchや時間帯でも『Aチーム』『ナイトライダー』『ルー・グラント』『フェーム』 古いシリーズの再々…放送で『スタートレック』や『スペース1999』などと見まくった。 最近なら『スタートレック・新シリーズ』『Xファイル』や『シカゴ・ホープ』 あの影響は現在までも残っている。 本日の映画に話を戻すが、ジョン・・・もとい、ラリーの役どころは無実の罪で窮地に陥る空軍中佐。警官と軍人の違いはあれ、背筋を伸ばした姿勢も懐かしい。が、何より懐かしさと同時に少々の違和感に戸惑ったのが──吹き替えが“田中秀幸”さん!? 耳を疑ったぜ、そりゃぁ。 「ジョンだ。やっぱし、ジョンそのまんまじゃないかっ」 実は『ジョンパン』でジョンの声を当てていたのも田中さんだったりする。ひょっとして、いわゆる“持ち役”なのか!!? まるで、警官やめて軍人になった(ありえないけどさ)ジョンがあらぬ疑いをかけられ、被告席に立たされている・・・そんな気分になっちまったよ。 しかし、この映画も88年作品。いつのまにか、時間はたっていくものだなぁ・・・。などと、ふと思ってしまうのはやるせないな。
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