サウンドスケープ

2004年09月06日(月) 名残惜しい海

海の無い県、山の地方に生まれたからだろうか。
海にくるといつも去るのが名残おしい。それは明らかに
山を降りるよりも海を後にするのが名残おしいのだ。
帰り支度をしたあとにも、ちょっとサンダルを洗ってくる
なんていいながら、波打ち際に来ている。
カニがいるかも?なんていいながら岩場を覗いている。



朝早く海にいくよりも、誰よりも遅くまで海にいたい。
最後までいることで所有権を主張しているわけではないが
自己満足に近く、いや、自己満足そのもので最後まで
海にいたいのである。

部屋に帰れば夕食のあとも
嫉妬深く最後まで自分がいた海を見守っている。
気がつけば隣の、向かいのラナイ(ベランダ)にも
似たような影がポツリ。ポツリ。


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