サウンドスケープ

2004年08月04日(水) 祖父の命名

僕の名前は祖父が考えた候補の中から両親によって選ばれ
つけられたものだそうだ。
父は長男で僕は初孫だったから祖父も嬉しかったようだ。
祖父が巻物のような半紙にそのまま筆でサラサラと字を書く
ことは前にも書いたが、僕の生まれたときの名前の候補は
正にそういう巻物に書かれ、送られててきたらしい。
(当時、新婚の両親は祖父とは別に暮らしていた)



今の名前はそれほど変わってはいない。時々は芸能人の
名前にだってあるし、ごく普通の名前である。苗字にあった
よい名前で祖父のセンスも中々と思うものである。
が、しかし、当時両親、特に母は大変困ったそうだ。
例の巻物に、100近く名前の候補が書かれて送られてきたのだから
これはどうしてもこの中からつけるしかない。ところが、並んでいる
のは、杉作、門左衛門、文の臣、権乃助、などなど。少しは
モダンな名前もいいかなと思っていた母は、愕然としてかなり
悩んだらしい。最後のほうにやっと現在の名前が出てきて
「もうこれしかない」=これがぴったりではなく。
これ以外はあまりにもかわいそうという理由で現在の名前
になったのであった。

それにしてもその巻物どこにいったのかなぁ


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