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育児日記。
ひでっち
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2008年08月17日(日)
無事、誕生。

朝、斜里へ出張だった旦那を送り出して二度寝。

6時半を過ぎてそろそろ起きようかな〜と
思っていた時でした。



ブキッ…!


胎動とも違う、今までに感じたことのない振動と音を感じ
一瞬時間が止まりました。

破水…でした。

まさかと思いながらそ〜っと上体を起こし、立ちあがってみますが
俗に言う「お湯が下りる」という事がなかったので
最初はもしかしたら違うかもと思っていたのですが
トイレに行って疑惑は確信に変わります。
おまけに少量の鮮血もあり、おしるしも来た模様。

予定日より6日ほど早い、予兆でした。

そのまま、すぐ義母と病院へ連絡し7時半頃に入院。
痛みもなにもなかったのですが
動くたびに羊水がジャージャー流れ出て困るので
先に病院のお産セットから産褥ナプキンを出してもらい対応。

破水から3時間ほど経ちましたが、全く痛みが来る気配がないので
子宮口を広げるためにメトロ(水風船のようなもの)を
入れてもらいました、
・・・が、その後の単発でキューっと痛みが来るものの
ちっとも規則的にはならず。
昼に
「もう生まれてるかもね?」
と期待満々でお見舞いに来た義母や子供たちは
「赤ちゃんまだ?」
とちょっとがっかり(笑。
その後もやっぱり痛みは付かず、夕方
再度、見舞いに来てくれた義母に

「ずいぶん涼しい顔してるね(^^;)?」

とちょっとチクリと言われ、申し訳なくて申し訳なくて(笑。
旦那も斜里から帰って来て真っ直ぐ見舞いに来てくれたのですが
ぼけーっと一日、ベッドでオリンピックをみていた事実に
さらに申し訳なくなり。

看護婦さん「もしかしたら明日になるかもね。でも焦ることないからね(^^)。」

朝から3食、しっかり食べて準備万端なのにぃ〜と
諦めかけた夜8時40分頃のこと。
それまで単発だった痛みが急に5分間隔になりました。
でも、その痛みはきっと
メトロを入れたせいで子宮口が開いてるからであって
とりあえず、メトロが抜ける限界の7センチまでいかない事には
内診してもらっても仕方ないし…。
そう思って、適当に痛みを逃がしつつ消灯時間をむかえます。
痛みはずっと5分間隔。
いきみたい感じも来ません。

10時を過ぎて、
大きいサイズの産褥ナプキンがなくなってしまったので
詰め所にもらいに行きました。
普通に歩いて。


このわずか、1分後に事態は急展開。


部屋に帰ってベッドに横になろうとベッドに両手を着いた瞬間でした。
「あ」
と思う間もなくもう、全開でいきみを我慢出来ない痛みと収縮に
襲われました。
そのまま、そこで出てしまうかと思うほど
終焉に近い痛みでした。
いきみを逃がすのがやっと…というか
突然過ぎて逃がし切らず、半分いきんでいたと思います。

ダメだめダメ!耐えなきゃー!!

やっとの思いで、波が引きに入った時
生まれて初めてナースコールを押しました。
看護婦さんが駆けつけてくれましたが

「ここで産めないから!頑張って!立って、立って!!」

看護婦さんも事態を悟るや、必至に分娩室へ促すのですが
ちょうど、また痛みの波の最中で声も声になりません(^^;)。
これは、先生と二人で運ぶしかないなと思ったのでしょう。
看護婦さんは「呼吸法で逃がしてね!頑張ってね!」と言い残して
小走りに部屋を出て行きました。

ここじゃ産めない・・・
なんとか、分娩室まで!

思いはそれだけ。
次の波も何とかこらえて、間隔の狭くなった痛みの隙をつくように
せーので分娩室を目指しました。
忙しくお産の準備をする看護婦さんの横を
脇目もふらずに目指すは分娩台!!

あー、着いた!
登らなきゃ…これに登らなきゃ…

一人で分娩台によじ登ると、
すぐさま看護婦さんが下を脱がせてくれたのですが
ここでまた急激な痛みが襲ってきます。
後で聞いたらすでに、ベビーの頭が見えていたそうで。

そりゃ〜もう、我慢できない訳だよな〜と後で納得。

それでも、まだ先生が来ないので
看護婦さんはひたすら、逃がして逃がしてと繰り返します。
いい加減、限界だと思ったその時。
やっと先生登場。
自分のスリッパを探してたらしい先生に
「先生早く!お願いします!」と急き立てる看護婦さん。
あー、はいはいと
定位置に先生が着いたのを見て我慢の糸が切れた気がしました。


最後のひと踏ん張り。


2008年8月17日 午後10時53分。
2975gで長女が誕生したのでした。

看護婦さん「一人で勝手に産んだようなお産…だったね(笑。」

先生「こんなに慌ただしのは久し振りだよ。」

私「本当に産んだんだか、なんなんだか…実感が…(^^;)。」

そんな感想を口々に述べながら、おそらく
今度こそ最後であろう私のお産は終わったのでした。


↑気まぐれなお姫様。