夕方、旦那は犬を 私はぼっちを連れて一緒に散歩に出た。 旦那と犬が自販機までビールを買いに行っている間、 私とぼっちはご近所のT田さんの家に上がりこんで いちごなどをご馳走になっていた。 T田さんの家にはもう一人、S藤さんというご近所の方も 来られていて、お話をしているうちに 母は妙にこのS藤さんと仲良くなり、もっとお話したくなった。 ほどなく、S藤さんとT田さんを後にして 自分の家の前まで来ると旦那と犬はもう帰ってきていた。 旦那を見つけたぼっちが旦那に駆け寄ったのを横目で見ながら さらにS藤さんと話し込む…。
旦那「ねぇ、俺達家に入るからひでちゃんが帰ってくるときに ぼっちの長靴、コレ…ココに置いてあるから持って入ってきてね。」
私「はーい(^^)v。」
それから20分ほど経っても母は帰ってくる気配が無い。 腹が減ったと騒ぎ出したぼっちに耐えかねて 父はぼっちを抱いて表を見に行った。 すると、そこには母はおろか人影も無い。 しょーがねーな(^^;・・・と父は、母の携帯に電話をかけた。 すると、部屋の中から聞こえるのは母の着メロ。 母、育児放棄の決定的瞬間だった(爆。
それから1時間余りが経ち、すっかり話し疲れていい気分な母は 無邪気にも鍵を持っていることを忘れて自宅玄関のチャイムを鳴らす。
旦那「・・・誰(−−メ)?」
・・・(^^;。あら?大変だったかな? ドア越しに不機嫌な旦那の声。
旦那「おーい、ぼっち!知らないオバサン来たぞー(−−メ)!」
鍵の開いた玄関のドアをそーっと開けて中を見ると そこには、風呂上りなのだろう… 濡れた髪で下着にオムツのぼっちと 同じく濡れた髪でTシャツ、ハーフパンツ姿の旦那が 二人で半分こしたチュ―ペットを奥歯でしがみながら立っていた。 ぼっちが旦那のミニチュアそのものだったのが 物凄く可笑しかったのだが、旦那はやっぱり怒っているようなので あっはっは〜と笑い飛ばすわけにもいかず それからしばらく、母は平謝りに謝り続けた。 ぼっちに後頭部を踏みつけられながら あーでこーでと留守中の大変さを旦那に切切と語られた。 1時間余りでよくそこまで話があると思うほど語られた。
悪かったよ。 今度は携帯を持っていることを確認してからいなくなるよ。
|