見積を出していた新規のお客さんから、
「今回は･･･」と断られた。
アテ馬にされたか･･･
合い見積の場合は先に出した方が負ける。
うちから買ってくれるお客さんには値段以外のサービスをと、
いろいろ考えて提供しているが、なかなか伝わらない。
とくに見積の段階ではやはり値段が勝負になってしまう。
たとえ１０円でも高い方が高い。
木材の場合も品質はピンキリで、野菜や魚のように考えてもらいたいのだが、
工業製品のようにとらえらえてしまう傾向が強い。
消耗品や身の回りのものなら今回は安いのを買って失敗したから、
次はもう少し高いのを買ってみようとなるが、
住宅の材料の場合そうはいかない。
内装や水回りの場合は何年か我慢してお金を貯めてリフォームすることもできるが、
柱や桁など構造材の場合は難しい。
建て替えることができればいいが、新築を建てるということは、
大半の人が一生のうちで一回あるかないかだと思う。
だからもう少し慎重に考えてもらいたい。
少し話がずれたが、家は一生で一番高価な買い物なのだから、
長い時間をかけて検討に検討を重ねた上で建ててもらいたい。
１年やそこらの打ち合わせで建ててしまってはもったいない。
２千万円分楽しみながらショッピングしてもらいたい。
予算の都合で我慢しなければならない部分がでてきて、
家族でケンカなになったりしてしまうこともあるが、
そうやって四苦八苦して建てた家は、
例え出来上がりに不格好なところがあっても、
自然に愛着がわいてきて、大切に使えるはずなのだ。
そう思うんだけどね。