電話セールスは頭にくる。 こっちが悪くもないのに気分を害するってとこがムカつく。 当然向こうはプロだからそう簡単には切らせない。 互いに気分を害することなく短時間でバシッと断る技術はなかなか難しい。 最終的に雰囲気が悪くなってそのままもたもたしていると、 逆に捨てゼリフをはかれて切られてしまう。 これは最悪のパターンだ。
電話のセールスがそれでもかかってくると言うことは、 引っかかる人間がいるってことだ。 もちろん売り込む商品が100%詐欺とは限らない。 しかし客の顔も見ずに商品を売ろうというのがまず間違っている。
今日もそういう電話があった。投資の話で先物取引。 向こうは若そうな女性で声の感じは悪くない。 悪くないと言うよりいい感じだ。 脳天気にイメージがふくらんで、暇だったから少しつきあってみた。
「社長さんはいらっしゃいますでしょうか?」 もちろん「いないです」 「何時頃お戻りになるのでしょうか?」 「よくわからないんです」 「そうですか。あなた様は社員の方でしょうか?」 「はいそうですが」 普通ならここで「仕事中なので切ります」といって強引に切るのだが、 もう少し続けてみる。 向こうも目標を変えたらしく社員に先物取引の説明を始めた。 いくつか質問を答えるうちに僕は30過ぎで転職したばかりのサトウツトムになっていた。 彼女は金がないと言う人ほど金を持っていると信じてるようだ。 サトウツトムはぜんぜん無知のふりをして話を聞き続けたが、 さすがに向こうもサトウツトムを相手にするのはアホだと判断したようで、 「新聞くらいは読んだほうがいいですよ」とアドバイスしてきた。 そしてサトウツトムはお金が貯まったら話にのるということで、 「社長さんがいるときにまたかけ直させて頂きます」でなんとか終わった。
おだやかに電話を切ることはできたがあまりにもバカっぽい会話だった。 夕方にもセールスの電話があったが、 この時は事務所に親父がいたので、 昨日の腹いせに「オノさんから電話だよ」と言って、 電話を取りついてやった。
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2003年01月08日(水) 御多織る 2002年01月08日(火) ハムを食べる
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