夕方4時から水戸プラザホテルにて会合に出席。 M会という木材市場の買方組合の集まり。 近況報告と講演。その後に忘年会という次第。 例年ならFマが出席するのだが、 ある事情によりFツが出席した。 そのある事情というのを今から恥を忍んで正直に話す。
実を言うと現在F店ではこの市場との買掛での取引が停止されているのだ。 ちょうど昨年の今頃F店では市場への支払いが滞っていた。 何ヶ月も延滞が続いてしまい、 ついにはこれ以上の取引は現金でお願いしますという勧告を受けてしまったのだ。
延滞の理由はFマの取引先が倒産してしまい、 その債権が回収不能になってしまったためだ。 当然その回収不能分の資金繰りが狂ってしまう。 金融機関への追加融資を依頼するが断られ、 ずるずると市場への支払いが滞ってしまったという訳だ。
品物が入らなければ当然商売はできない。 大変困った状態に陥ってしまったのだが、 県内にあるもう一方の市場からかろうじて仕入れできることになり、 なんとか商売を続けることができた。
その後、融資をしてくれる金融機関が見つかり、 市場への買掛は全額返済することができた。 しかしこの一年間はこの市場との取引は全然なかった。
いまだ正式に通常取引再開の承諾をもらってない。 たとえそれをこちらから願いだしたとしても、 おそらく最初は内金でも入れなければ取引はしてくれないと思う。 一度失った信用はなかなか取り戻せないのだ。
今日Fツがこの会合に参加した理由は、 今後この業界で商売をしていくためにはこの市場との取引は絶対に不可欠で、 それを早急に回復させるためには、 また一から信用を築き上げていくしかないからだ。
今日この会合に参加していた同業者にはF店がこのような状態であることを うすうすは感づかれていると思う。 恥を忍んで出席したのだ。 Fツにとっては耐え難い場ではあったが避けては通れない道だった。
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2002年12月19日(木) シグネチャー
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