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2003年07月10日(木) よそに出しても恥ずかしくない値段

以前、土木資材を納品した現場から値段の確認の電話があった。
担当者が代わったようで、経費のチェックをしてるのかもしれない。

それはそれでいいとして。
質問された商品の値段を答え、そのほか3点ほど口答で見積価格を出した。

先方はもっと安くしてもらいたいようで、
ネチネチ値切ってくる。
そりゃそうだ。
買う側としては1円でも安い方がいいに決まっている。
逆にこっちとしては少しでも高く買ってもらいたい。
それが売買取引というものだ。

最後にその担当者は
「よそに出しても恥ずかしくない値段なんだね?」と言ってきた。
最終確認と言うより、
ニュアンス的に「これ以上値段を下げないのなら違うところから取るよ」
みたいな言い回し風だった。
うちとしてもこれが精一杯だからその時は仕方がないと腹を決める。

電話を切ってしばらく考えてみると、
「よそに出しても恥ずかしくない値段」ってすごく気に入らない表現だ。

つまり「恥ずかしい値段」とは「高い値段」ということだ。
正直こっちとしては安い値段で売っている方が恥ずかしい。
商売下手ってことだ。
その商品が作られ、流通してくるコストを考えれば当然の価格。
それにギリギリの荒利をのせて供給しているのだ。
利益ゼロならやらない方がいい。


結構怒ってるように思えるかもしれないが、
こんなの日常茶飯事。
これが商売。



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