2003年05月20日(火) |
空白の日の日記を埋めてみる |
空白の日の日記を埋めてみる。 とある会の会報誌に寄稿したもの。
私の仕事は材木屋。 市場で仕入れた材木を工務店や大工さんに小売りしている。 用途は一般建築と土木資材が主で、とりわけ住宅のウエイトが大きい。 しかし残念なことに近年の住宅建築における木材の利用は減少している。 それに代わって増えているのが新建材と呼ばれる工業製品だ。 フローリングやベニヤと呼ばれる合板材、 小さな部材を集め圧着させた集成材、 それにリサイクル製品など、木材加工の技術向上は著しい。 もちろんこれらの製品も販売しているが「無垢物」と呼ばれる本物の木が使われなくなってきている。少し悲しい。 それにもう一点、外国産材の勢いがすごい。 外材に頼るシェアは無視できないものになっている。 適材適所ということもあるが、どうも世間一般では外材が安く、 国産材が高いと思われがちなようだ。実際は国産材のほうが安い。 いろいろと問題もあるが単に外材を非難するのでは意味が無い。 良い物は取り入れられ悪い物は除かれる。この原理は変わらないだろう。 国産材の代表である杉、桧は短所を引いても十分に値する利点を持っている。 山の製材所も苦しい経営の中、 良質の杉桧を安価に供給できるよう頑張っている状況だ。 少し堅苦しい事を書いてしまったが、木って本当に良い素材なんです。 嬉しいことに木を悪く言う人は少ない。 一般の人達にもっと木に親しんでもらえるよう努力しなければならないと思う。 ○○材木店では日曜大工さんにも材木を売ります。 1本からでも売ります。カットはもちろんカンナ仕上げも行います。 作る楽しみを味わうのもたまには良いかと思います。 いろいろとアドバイスもできると思いますので是非ご相談下さい。
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