毎年毎年ゴールデンウィークってこんな陽気だね。
今日は仕事をしなかった。明日は祭日だけど仕事をしよう。
重松清の短編小説を読んだ。「ワニとハブとひょうたん池で」 村八分のハチブを略してハブ。ようは仲間はずれ。イジメの話だ。
イジメは昔からあった。 僕が小学校の頃。今から20年近く前。
小学校の入学式のとき。 Sさんは足のケガでひとりで歩けない状態だった。 Sさんは母親に抱っこされて入学式にのぞんだ。 それがイジメの理由だ。 スタート時点でみんなと少し違っただけだ。
入学式の集合写真には母親に抱っこされた彼女が写っている。 その後彼女は普通に歩けるようになったが、 入学式の時のイメージが付きまとう。 ただ単に自分で歩けず、母親に抱っこされてたという理由だけで 彼女は「S菌」と呼ばれながら6年間を過ごした。
僕が通った学校は国立大学の付属小学校で、 中学はエスカレーター式。 中学から受験して入ってくる人達がいるので、もう1クラス増える。
中学に入り徐々に彼女に対するイジメは無くなったが、 6年間の鬱憤が反動を呼び、 逆に彼女は女番長的存在にのし上がってしまった。 3年間荒れた中学生活を送る。
付属の高校は無かったので中学卒業後はみんなバラバラの進路を歩む。 彼女は私立女子校に進学したらしいが、 入学後間もなく、 バイクで逃走中にガソリンスタンドの壁に突っ込み帰らぬ人となった。
僕の勝手な見解だが、彼女の人生を縮めた要因は小学校入学時の あの母親に抱っこされていた姿にあると思う。 本当に些細なつまらない理由だ。
この小説を読んでSさんのことを思い出したが、 大人になった僕がSさんのケースを検証したところで、 イジメを無くすことは不可能だし、 まして教育に無関心な今の僕がイジメを無くす努力をするわけもない。
でも近い将来(?)親の立場になり子供がイジメにあうかもしれない。 その可能性は今の社会を考えれば大きい。 できれば避けて通りたい。
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2002年04月28日(日) エアロビクス初体験
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