「ドラゴンフライ」室井佑月(むろいゆづき)著。(HN図書館蔵)
小説を読むのは久しぶりだ。銀座のホステスの話。
室井佑月はFツトムより1っこ年上。
同年代の作家の作品を読むのは初めてだ。
初めのうちは読みにくい文章だなぁと思っていたが、
そのうち軽くスルスルと読めるようになった。
時代背景はバブル後の話だとは思うが。さすが日本銀座。
一線を画す。みたいなものがあるんだろうね。
まず一生無いね。銀座のクラブに飲みに行くなんてことは。
それはいいとして、
Fツトムは「ドラゴンフライ」が「とんぼ」の意味だってことが
分からないで読んでいた。それは単に莫迦なだけだけど。
最後の最後になって、蜻蛉、鬼ヤンマという単語が出てきて終わる。
あまり深くは考えなかったが。参考までに最後の部分を書き出しとく(?)
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「名前を呼んで」 リュウさん、リュウさん、といいながら、 彼はあたしの性器を舐めまわした。 あたしは顎をのけぞらせて、半開きになった窓を見つめていた。 空調の風に逆らって夜空に浮かぶ、細長いものが視界に映った。 蜻蛉。鬼ヤンマだ。 あの複眼が透きとおった翡翠なら、もっと、ずっと綺麗だろう。
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2002年04月04日(木) ロープワーク
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