署名をした。 それは交通事故にあった被害者が、検察だか裁判所だかに、 ちゃんとした罰を与えてくれるよう請願する為のもの。 知り合いから頼まれて、署名捺印した。
被害者は小学校5年生の少女。 登校途中に大型ダンプカーにひかれて死亡してしまった。 悲しい事故だ。
大事な我が子を失った両親の悲しみははかり知れない。 想像しただけで、いたたまれない気持ちになる。 加害者は34歳男性。 最初は逃げようとしてしまったらしい。
自分を被害者、加害者、両方の立場になって考えてみる。 子供のいないFツトムには、被害者の両親よりも、 加害者の立場の方が、ある程度想定することができる。
そんな事を考えていたら急に運転するのが恐くなった。 いつ自分が人をひき殺してしまうか分からない。 加害者になってしまう可能性のほうがはるかに高いからだ。
同情の悲しみより、恐怖のほうが大きくなってしまった。 普段はそんな事考えもせず、のほほんと運転しているが、 常に危険と背中合わせであることを忘れてはならない。
▼
|