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2002年06月17日(月) 杉皮

築40年の木造住宅の屋根替え。

瓦を外すと下地は杉皮。
昔は杉皮や檜皮を使っていたのです。

強い雨の日など、風で吹き上げられた雨水が
瓦と瓦のすき間から入り込みます。
年に何回かの嵐の時に雨漏りしてしまい、
天井にシミなどができてしまう訳です。

杉皮は、その入ってきた水を吸収して、
更に下への進入を防ぎます。
吸収した水分は、晴れた日に放出します。
そういう原理。

現在は一般に「ルーフィング」と呼ばれる、
アスファルトやゴム、特殊樹脂等で作られているシートを施工して、
雨水の浸入を防ぎます。
これらは完全に水を透さず、勾配に下へ下へと流します。
その水はどこへ?
おそらく軒先の瓦の下から滴り、雨樋に入る。
あなたの家もコレです。


40年を経過した杉皮は全然大丈夫でした。
そのまま使えそうでしたが、
今回はこの杉皮を剥がしてルーフィングを敷直した。

迷った末の決断。
ジレンマです。
自然素材の良さを常日頃からアピールしてきましたが、
結局は現代の一般的な方法を選択してしまいました。
絶対的な自信がなかったのだ。



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