仕事が終わって、 その後の予定が無いと淋しい。 1人でメシ食って、 部屋でテレビ見ていると、なんだか虚しい。
ここのところ遊びぐせがついてしまっている。 独身なんだから遊ぶのは大いに結構。 身分相応に遊べばいい。
遊びと言っても、女の人のいるお店へ飲みに行くだけなのだが。 つい最近まで、そういう人達を、 「よく飽きないものだ」とFツトムは心の中でバカにしていた。
人よりは早く社会に出て、それなりに給料をもらっていたので、 人並み以上には、そういう店で飲んだりして遊んできたと思う。
しかし20代後半に入ってからは、 つまらない女性を相手に金使って酒を飲むのが、 無性にバカらしくなり、 内心、嫌々飲みに行くことが多かった。
それがまたこうして、 繁華街へ足を運ぶようになったのは、いったいどうしてでしょう。 この心境の変化は何なのだ。
おそらく、そのうちまた足が遠ざかり、 そしてまた足繁く通う時期がくる。
働いて稼いでいる間は、この周期の繰り返しなのかもしれない。 男とはそういう生き物なのであろうか。
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