ウ タ こ と ば
墨色の雲の間から漏れる 太陽の筋に息を呑む 不自然な物に囲まれて生きる自分にとって 本物の自然に 堪らなく平伏したくなるのは 運命的な衝動 私は自然? 私たちは自然? 帰るべき場所に帰れない いつか交わって ぐちゃぐちゃに混じって ため息のように零れて 溶けて 私が私とわからないくらい 望むものと一つになれたら それが多分、偽りのない自然