古本屋さんに注文していた、真野ひろみ著「雨に紛う」が本日届きました。
伊庭八郎の義妹、礼子の回想シーンで始まるこの小説。蓬田やすひろさんの表紙も素敵な一冊です。仕事に出る前だったので、小包ごと携帯しました。
今、読んでいる本があるのですが、中身が見たくて、我慢できずに、電車の中プチプチ包装を力任せにバリバリ…(どこがA型じゃ)
で。ページをペラペラと繰って探しました。
土方 って二文字を。 あった。
「ちょっとだけよ」とつまみ食いで読んでみる。
うわあぁ…。 …なんかね。 胸がドキドキしました…。
久々の「
★」4つ半か、5って予感がします。
で。つまみ食い、オイシイ取りを計ったことを、深く後悔しましたとさ。
はい。最初から一字一句丁寧にちゃんと読みますよ。
す、すみません。大きいままで。前に描いたラクガキの描き直し。
でも、やっぱり元が狂ってるから思うようになんないな。 今読んでいる本は、佐木隆三著の「新選組事件帖」(これも古本でした)
その中に、近藤の留守中、隊士に憧れ上京してきた同郷者の対応に、土方が困り、主人公の文三郎に追い返してくれ、と、頼む場面があります。
それじたい、他の小説にも (源さんや、総司に振ったり…。冷たくしたり、影で思いやったり…) 結構あるし、特に変わった展開を見せるわけではないんですが。ト書きを読んでいて…、ふと思いをめぐらしたこと。
歳三さんって、やっぱり、気が優しい(…ここでは、ズルイ、弱いという意味です)人だったんだろうなぁ、って。ふと。
例えば、土壇場でじっとしていられない人。壁があれば、真っ向から乗り越えようとしないで、すぐに目の前の、あの手、この手を考える人。障害物を器用に避けてしまう人。自分をよく見せたい人。往生際の悪い男…。悪口言い過ぎかな。
ただ、それって、みんなそうかもしれないですよね…。
でも。そういう人が、実際、あんなにカッコ良く生きて、逃げ場を失って、
最後は見事なエンディングを演じてしまったわけです。
…そんなことを考えているうちに、ものすごく愛しくなってきて、何となく子どもが描きたくなっちゃったわけで、上の下手なラクガキはそーいうわけです。はい。
(独りよがりのひねた妄想です。怒らないで下さいね… かっこいいっス)
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今日の日記は、ほんとは 「頼りない大人」 と題しまして、うちの愛しい子ども、まる子ちゃんの換金事件(大そうな…)を書きたかったのですが。そこへ「雨に紛う」の小包便が届きまして、ちらっと読んだら期待通りの本らしくて、嬉しくて、それで中断しました。また後日に。
Sako